養命酒とは
今月4月から養命酒を始めてみた。
以前から気になっていたのであるが、今回、思い切って始めてみたのである。
養命酒、テレビのコマーシャルでもやっているので、知らない人は少ないと思う。でも、飲んでいる人、あるいは飲んだ子となる人はどうなんだろうか。
でも、かなり昔から知っている。ということは、それだけ売れているということだろうし、長年売れ続けるということは、それなりに効果があるということにもなるのではないだろうか。
養命酒については、ただCMからのイメージで、滋養強壮に効果がある、ということぐらいしか知らなかったが、今回、飲み始めたのを機に、少しどんなものなのか、調べてみることにした。
おそらく、50代以降の人にとっては、健康維持、アンチエイジングに寄与してくれるものではないかと期待している。
ということで、今回は養命酒のサイトを参考にさせてもらった。
ここが最も養命酒について、その効果などをわかるサイトだと思うので、そこをみてもらえばいいのだが、このページではそこに書いてあることを、50代でもわかりやすいようにまとめてみたものである。
詳しくはやはり、養命酒のサイトを見るのが一番であるだろう。
養命酒の効能と効果
養命酒は滋養強壮に効果がある、というのは知っているが具体的にどんな効果があるのか、養命酒のサイトを参考にリストアップしてみた。
- 代謝機能を整えて冷えを改善する
- 滋養強壮剤として体力をつけながら、疲労を和らげる
- 弱った胃腸の働きを整え、丈夫にする
- 体の基本となる働きを整えて、本来の健康な状態へと導く
- 胃腸の働きが活発になり、食欲を正常に戻す
養命酒は何か特定の疾患や疾病、症状に特化して効果を発揮するものではなく、体自体が本来持っている機能を修復、強化することによっていろいろな体の不具合に対して効果があるものであるようだ。
まさに50代という体のあちこちが加齢によって不具合を起こし始める時期の人間にとっては、効果のあるものでありそうだ。
養命酒に使われている生薬
養命酒はお酒である。しかし、そのお酒の中に14種類の生薬を入れることによって、上記の効果を体に与えているようだ。
では、その14種類の生薬をご紹介しておこう。
- 鳥樟(ウショウ)
- 益母草(ヤクモソウ)
- 紅花(コウカ)
- 鬱金(ウコン)
- 桂皮(ケイヒ)
- 丁子(チョウジ)
- 地黄(ジオウ)
- 淫羊藿(インヨウカク)
- 肉蓯蓉(ニクジュヨウ)
- 杜仲(トチュウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 人参(ニンジン)
- 防風(ボウフウ)
- 反鼻(ハンピ)
もともと生薬とか漢方に詳しくないので、僕が効いたことがあるのは、ウコン、ケイヒ、ニンジンぐらいである。
勉強の意味もあり、それぞれの生薬がどんな特徴があるのか、簡単に紹介してみようと思う。
鳥樟(ウショウ)
- クロモジの幹と枝から取れる生薬
- 高ぶった神経を鎮めてよく眠れるようにする
- 痰を除き、咳を鎮めたり、気管支粘膜の充血を取る
- 一時的に血圧を下げる
益母草(ヤクモソウ)
- 血行を促す
- 月経を整える
- 利尿して水腫を除く
- 視野を明るくする
- 腎臓炎によるむくみに効果がある
紅花(コウカ)
- 血行・血流をよくする
- 血管の中で停滞して動かない部分を取り除く
- 婦人用薬として月経痛・月経異常・冷え症(冷え性)・更年期障害・打撲傷などに使われる
- 発ガン予防や抗酸化作用、血行促進などさまざまな効能がある
- 脳血栓や冠状動脈閉塞の治療に効果
鬱金(ウコン)
- 胸部痛・月経痛・打撲に効果
- 肝臓の不調・胃炎や胃酸過多などに効果
- 胃液の分泌を高める
- 血液凝固の防止
- 鎮痛鎮静
- コレステロール値の抑制
- ガン抑制
- 抗酸化
- アルツハイマー予防
- 二日酔い予防
桂皮(ケイヒ)
- 体の冷えを取り除く
- 血の巡りをよくする
- 冷え症(冷え性)や冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みに効果
- 体を温める作用に貢献
- 食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善
- 発汗解熱作用
- 風邪の予防や初期症状に効きめがある
- 葛根湯や桂枝湯にも使われている
- 毛細血管のゴースト化の防止に効果
丁子(チョウジ)
- 胃腸の消化機能を促進
- 体を温める作用がある
- 消化不良・嘔吐・下痢・腹部の冷痛などの際に使われる
- しゃっくりや吐き気にも応用される
- 殺菌・鎮静作用がある
- 歯痛の局部麻酔薬や防腐薬としても利用される
地黄(ジオウ)
- 増血作用
- 血行障害やホルモン分泌障害に効果がある
- 貧血や虚弱体質の改善
- 血が薄くて体力がない人に効果
- 内出血しやすい人に効果
- ほかの生薬と組み合わせれば、血行不良によるしびれ、鼻出血、子宮の出血、乾燥性便秘、糖尿病、皮膚の乾燥やかゆみ、前立腺肥大などにも効果
- 血糖降下作用
- 抗血管内凝固、瀉下の緩和、皮膚血流量の増加、利尿などの作用
淫羊藿(インヨウカク)
- 強壮・強精効果
- 男性の性的不能に効果
- 女性の不妊に効果
- 高齢者の衰弱に効果
- 腰や膝の衰えに効果
- しびれや痛みに効果
- 下肢麻痺・脳卒中後の半身不随に効果
- 筋肉や関節のけいれんに効果
- 降圧作用
- 更年期の高血圧症に効果
- 加齢による健忘症に効果
- 倦怠無力感に効果
- 記憶力低下に効果
- 神経衰弱に効果
肉蓯蓉(ニクジュヨウ)
- 滋養強壮
- 効きめがゆるやか
杜仲(トチュウ)
- 中国では人参、鹿茸(ロクジョウ)と並ぶ3大名薬の一つ
- 腰や膝の痛みに効果
- 妊婦の腰重に効果
- 足の膝軟弱に効果
- 排尿困難に効果
- 帯下に効果
- 性機能障害に効果
- 不正子宮出血に効果
- 高血圧に効果
- 血圧降下作用に効果
- 抗ストレスに効果
- 利尿に効果
- 糖代謝の改善に効果
- 虚弱体質改善に効果
芍薬(シャクヤク)
- 婦人病の要薬「美」に縁の深い生薬
- 血液を滋養
- 婦人科系の働きを整える
- 月経不順に効果
- 生理痛に効果
- 冷え症(冷え性)に効果
- 不妊症に効果
- 帯下に効果
- 鎮痛鎮静に効果
- 筋弛緩に効果
- 抗けいれんに効果
- 血管拡張に効果
- 抗炎症に効果
- 筋肉のこりに効果
- 腹痛に効果
- 身体疼痛に効果
- 手足のひきつれに効果
- 胃けいれんに効果
- 下痢に効果
人参(ニンジン)
- 朝鮮人参や高麗人参とも呼ばれる
- 不老長寿の万能薬として珍重される
- 胃腸系・呼吸器系を活性化する
- 生体の持つ恒常性を保持して、免疫機能を高める
- 強壮強精
- 消化促進
- 下痢止め
- 精神安定
- 血糖降下
- 強心
- 保温
- 疲労の回復
- 記憶過程の改善
- 抗ストレス
- 消化管運動亢進
- ストレス性胃潰瘍抑制
- 高血糖の改善
- 抗アレルギー
防風(ボウフウ)
- 名前の由来は「風邪を治療する最要のものだから」
- 発汗・解熱作用
- 感冒による頭痛、悪寒、発熱を予防
- 関節炎・筋肉痛・身体疼痛・リウマチなどの痛み止め
- 消炎・排膿作用
- 抗ウイルス作用
- 消炎鎮痛作用
- 血圧降下作用
- 胃粘膜を守る作用
- 関節炎を抑制する作用
反鼻(ハンピ)
- マムシの皮と内臓を取り除いて精製した生薬
- 強壮効果の良薬
ということで様々な効果をもたらす生薬が養命酒には詰まっているようである。
養命酒の効果のポイント
血行を良くする・・・ゴースト血管の防止
養命酒が体に効果的であるポイントは、まず血行を良くすることにあるようだ。これは、上の生薬のなかにも血行を良くする効果のあるものが複数あることからもわかる。
そして、血行を良くすることによって、上の生薬の様々な有効成分が、体の隅々まで運ぶことが出来るようになるのである。
これは、先日のゴースト血管を防止するという効果と考えてもいいだろう。
血行を良くするということは、毛細血管をゴースト血管にしないということであり、それによって、必要な成分、養命酒に含まれる有効は成分が体の末端までいきわたるのである。同時に、不要になった老廃物を体の全身から排出できるということにもなる。
実際に、ゴースト血管の防止に役立つと言われるケイヒも含まれており、養命酒自体が、ゴースト血管の防止にも役立つことが期待できそうである。
体を温める
養命酒のサイトでは体を温める作用があるというのがよく書かれているように思う。
体を温めるということはいわゆる冷えを改善するということになる。
また最近よく言われるのが体温をあげることである。
体温が1度上がると体の芽根気力が数倍になる、とも言われているので、この体を温めるという効果は、単に冷えを改善するだけでなく、体の代謝をあげて、体の免疫力をあげることにも貢献してくれることが期待できる。
体調を正常に整える
血行を良くして有効な成分を体の隅々まで行き渡させる。その有効成分によって体を温め、免疫力をあげる。結果として、本来人間の体がもつ機能を正常に整え、強化する。
これが養命酒であり、特に限定的に体のどこかに効果があるというのではなく、体そのものに効果をもたらしてくれることが期待できるのである。
養命酒のネックとなるところはお酒であることかな
養命酒の飲み方
養命酒の飲み方は、1日3回、1回20mlとなっている。
1日3回は、基本は朝昼晩の食事前、あるいは寝る前を加えた4回の中の3回とする、となっている。
回数を減らして、1回の量を増やすのはあまり効果はないようだ。
車を運転する人には1日3回は難しい
そこで問題になるのが養命酒はアルコール度14%のお酒である、ということだ。
ということはアルコールが苦手、あるいはアレルギーがある人には不向きである、ということになる。
そして、アルコール自体は問題なくても、昼間車を運転する人の場合、朝や昼には養命酒は飲めないことになるのである。
僕も仕事で車を使っているので、朝と昼は基本飲めない。つまり1日3回飲むのは難しいのである。
ということは、本来の養命酒の体へのメリットを十分に受けられない、ということになるのだろうか?
また、他のお酒と一緒に飲むと、養命酒の効能が発揮されないということも書いてあった。
ということは、毎日晩酌をする人は、やはり夜は飲んでも意味がない、ということになるのだろうか。
そうなると、昼間車を使って仕事をして、夜は毎日晩酌をする、という人は養命酒を飲めない、飲んでも意味がない、ということになるのだろうか。
そこが心配な点としてあるのである。
養命酒の味は?
さて、お酒とはいえ、養命酒は実際に飲むと結構甘い。
また独特の薬っぽい味もする。
僕はこの味は結構好きである。
できれば、20mlではなく、もっと飲みたくなるような味である。
でも、この味はけっこう好みが分かれるかもしれない。
ただ、1回の量は20mlで計量カップも付いている。
飲めば一口である。
多少味が苦手という人でも、それほど無理なく飲めるのではないだろうか。
養命酒のアルコールフリー版を開発してほしい
養命酒は50代にとっては、かなり期待できるものだということが改めてわかった。
出来れば、毎日しっかりと3回飲みたい、のであるがお酒というのがネックで毎日、1日3回飲むのは難しいだろう。
今、ビールや梅酒、そして酎ハイまでもがアルコールフリー、ノンアルコールが人気になっている。
養命酒もなんとか、アルコールなしのものを開発してもらえないだろうか。
ただ、生薬の中にはアルコールをの組み合わせでより効果を発揮するものもあるようなので、難しいのだろうか。
養命酒製造では、養命酒以外にもハーブのお酒などを製造販売しているが、やはりお酒が主体であるようだ。
ただ、お酒であるがために飲めない人や、時のために幸健生彩(こうけんせいさい)という錠剤タイプの指定医薬部外品も製造販売しているのがわかった。
お酒を飲めない人は、僕のように車の仕事で飲めない時がある人には、いいかもしれない。
購入を検討してみよう。
ただし、配合されているのは6種類に生薬、ビタミン、タウリンとのことである。養命酒と比べるとかなり物足りない感じがする。
ビールや梅酒がノンアルコールでもなかなかの味を出しているのであるから、ぜひ養命酒も本来の生薬を出来るだけ使って、味も出来るだけ同じような味にしたノンアルコール版の養命酒を開発してくれない物だろうか。
そうすれば、対象となる層はかなり広がり、販売的にもかなりメリットがあると思うのだが。
技術的に難しいのかな。でも、将来ノンアルコールの養命酒が飲めることを期待したい。