コレステロールの多い食品
一般的に悪者とされるコレステロール、そのコレステロールを多く含む食品の代表的なものをリストアップしてみた。
- するめ 980
- フォアグラ 650
- 干しエビ 510
- いくら 480
- 生卵(鶏卵) 420
*数字は100g当たりのコレステロール含有量(ml/100g)
するめダントツに見えるが、実はもっと高いものがある。それは卵の卵黄である。
卵黄100g当たりのコレステロール含有量は、なんと1400ml/100gもあるのである。普通の卵は卵白と一緒なので420という、決して引くはないがそれでもするめの販番以下であるが、卵黄だけとなるとそのするめも大きく上回る、コレステロール含有量ダントツトップの食材ということになる。
さらに、もっと大きく卵、というくくりで見ると、いくらもそうである。さらに下記の卵類は総じてコレステロール含有量の高い食材、つまり卵はコレステロールの高い食材と言えるのである。
- いくら 480
- うずらの卵 470
- 生卵(鶏卵) 420
- 焼きたらこ 410
- しらこ 360
するめはおつまみで食べる人も多いだろう。でもそんなに大量に毎日食べるものではない。ましてはフォアグラを日常的に食べる(食べられる)という人は、いたとしてもごく少数だろう。干しエビも、そんなに大量に使う料理はないだろう。
しかし、鶏卵は日常的に毎日、何らかの形で食べる、という人も少なくないのではないだろうか。ザーッと考えても、すぐに卵料理は浮かんでくる。
- 生卵
- ゆで卵玉子焼き
- オムレツ
- 目玉焼き
- スクランブルエッグ
つまり卵は日常的に食べる食材の中で、最もコレステロールの多い食材であることになる。だからこそ、健康に気を使う人にとっては、注意すべき、食べ過ぎ禁物の食材と言われてきたのである。
最近の常識はコレステロールの摂取量は体への影響はほとんどない、ということ
卵はコレステロールの多い食品、だから1日1個以上は食べるな、卵は健康に悪い、みたいに、以前は卵は健康に悪影響のある食べ物とされてきた。僕も最近までそう思っていた。
しかし、現在それは過去の間違った考え方と言われているようだ。おそらく、健康に気を使っている人は、ほとんどの人がすでに知っている、常識になっているのだろう。
体内のコレステロールは過剰に高ければ健康に害を及ぼすが、少なくても健康に害を及ぼす。
一般的に悪玉と言われているLDLも、実は悪玉ではなく体に不可欠なものだ。
したがって、体の中のコレステロールの量によって、肝臓で作られるコレステロールの量もコントロールされ、余分に摂取されたコレステロールは不要なものとして体から排出されるのである。
が僕のように、そんなことを知らない人も少なくないのではないだろうか。
僕の場合は、だからと言って卵をあまり食べないようにしようと思ったことはないが、人によってはコレステロールを気にして卵は食べないようにしている人もいるとも聞くことがある。
そして卵を食べないために、逆にタンパク質が不足して健康を害する例もあるようだ。
今までは、このように健康を考える人にとっては、避けるべき食品ともいわれていたコレステロールの多い卵だが、最近の常識ではこれストレール自体の摂取が、特に健康への悪影響がないという考え方に変わってきている。
厚生労働省は2015年4月改訂の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、2010年版では成人男性で750ミリグラム、成人女性で女600ミリグラムを食事からのコレステロールの上限目標量としていたものを、撤廃したのである。
コレステロールの摂取量上限値を撤廃した理由は、「目標量を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため」との厚生労働省の説明となっている。
つまり、コレステロールを食事で多く取ることが健康への影響がある、という科学的根拠がない、ということなのだ。
ということは、卵をいくら食べても健康に悪影響を及ぼすことはない、ということになる。
ということを、今頃になって僕は知ったのである。
もし、まだ卵はコレステロールが多いから注意しなければいけない、と思っている人がいたら、そんなことはないんだ、ということを教えてあげたい。
卵は1日2個まで、とあえて制限しなくてもいいのである。
そして卵は確かにコレステロールの高い食品であると同時に、栄養の宝庫でもあるのだから、むしろ積極的に食べるべきものだったのだ。
ただし、これは健康な人に対してであることに注意
健康な人なら、卵を食べることによるコレステロールの摂取は基本的に問題ないということだ。
しかし、すでにコレステロールが高い人は、やはりコレステロールの過剰な摂取には注意が必要という意見もあるようなので、そこはよくお医者さんと確認した方がいいだろう。
50代には強い味方となる成分が豊富な卵
卵にはいろいろな成分が詰まっており健康に貢献するようであるが、特に50代には強い味方となってくれる成分が豊富なのである。
もちろん、成長盛りの子供や大人にも有効なのだが、得に50代にはお勧めなのだ。
卵の持つ50代にとって有効成分
- たんぱく質
- メチオニン
- レシチン・コリン
タンパク質
たんぱく質は、筋肉や骨、髪、皮膚など特に50代にとっては守るべき体の要素にとって欠かせないものである。
メチオニン
メチオニンは肝臓の機能を活発化させる、細胞の老化抑制や免疫力を高める効果がある、これも50代にとってはありがたいものである。
レシチン・コリン
レシチンに含まれるコリンという成分は、脳組織の老化防止、活性化を促しアルツハイマー病の予防が期待できると言われており、これも50代には大きな力になりそうだ。
50代、積極的に卵を食べよう
調べてみると、まさに卵は50代にとって、理郎的な成分の詰まった食材なのだ。
毎日食べるべき食材なのだ。
卵を使った料理は、いろいろとある。
卵をメインにしなくても、材料の一つしても卵はいろいろな両氏に使うことが出来る。
実際、僕もけっこう卵は料理に使っている。
例えば、野菜炒め、最近は野菜炒めに豆腐と卵はかかせない材料となっているのである。
もともと卵のコレステロールはあまり気にしていなかったのであるが、今回、はっきりと卵のコレステロールは気にする必要がない、ということがわかったので、今後はより積極的に卵を使っていきたいと思う。
単に栄養があるからというだけでなく、卵を入れると料理もおいしくなるからね。