腰が痛い!どうする?
ぎっくり腰や腰痛は、以外に若い人にも多いようだ。実際、僕も30代ぐらいでひどいぎっくり腰になったこともある。
でも、やはり年とともにそのリスクが高くなるのが現実でもある。
よくあるのが重いものを持ち上げようとしたとき、無理して頑張ろうと思った瞬間に腰に走る激痛、たまりません。これは、持ち方というか、持つ時の姿勢や足の使い方などで防げるようだ。具体的に言えば、膝を曲げないで腰を曲げて低い位置のものを持ち上げようとすると腰に負担がかかるので、腰はあまり曲げずに、膝を曲げてしゃがむようにして膝を伸ばしながら立ち上がることによって腰を守ることが出来る確率が高くなるようである。
だから、重そうなものを持ち上げるときは気を付けるようにしているのだけど、ついやってしまうのがそれほど重くない片手でも持てるようなものを取るときである。
特に、少し離れたところから無理な姿勢で取ろうとすると腰に来てしまう。
50代ぐらいだと、まだまだ若いころのつもりで行うことでも、体は確実に老化しいるので無理は現金である。とわかってるつもりなんだけど・・・。
と、気を付けていてもやってしまうのが腰である。
それが常態化して、常に腰が痛い、という50代も多いのではないだろうか。
さて、ここでいつも考えるのが、腰を痛めた時にどこへ行くか、ということである。
どこと言っても、僕の場合、選択肢は3つあり、そのどこにいくべきか、ということである。
具体的に言えば、次の3つである。
- 整形外科のある病院
- 接骨院(整骨院)
- 整体(カイロプラクティック)
だいぶ前は、体の異常=病院、という固定概念があったので、選択肢としては迷わず整形外科のある病院であった。
でも、それを何度か経験して少し疑問に感じるところもあったので、接骨院やカイロプラクティックにも行ってみて、必ずしも整形外科、つまり病院がベストな選択とも限らない、と感じるようになってきたのである。
でも、レントゲンとか薬が出せるのは病院だけである。
さて、どこに行くべきか、迷うのである。
整形外科、接骨院、整体の特徴
ここで改めて、整形外科(病院)、接骨院(整骨院)、整体(カイロプラクティック)の特徴、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみた。ただし、お断りしておくが、ここで書いているメリットとデメリットは、僕の個人的な主観が入っている場合もあるので、必ずしもその通りではない場合もあるかもしれない。
整形外科(病院)
言うまでもなく、病院は医者、つまり難関の医大を出て国家資格である医師免許を持った優秀な医師が治療するところである。その中で整形外科とは、公益社団法人日本整形外科学会によると、
整形外科とは
運動器官を構成するすべての組織、つまり骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象とし、その病態の解明と治療法の開発および診療を行う専門領域です。
とのことである。つまり一般的な怪我に対しての治療を行うのが整形外科である。ちなみに普通の外科は主に内蔵の病気を治療するところであるらしい。
整形外科(病院)のメリット
- レントゲンやMRIなどでの診断が出来る
- 注射や手術が出来る
- 薬が出せる
- 健康保険が使える
整形外科では、レントゲン撮影が出来て必要に応じて手術もできる、また薬を出すこともできる。これは病院でしかできない、つまり接骨院や整体では出来ないのである。これが最も大きなメリットではないだろうか。他には、医者が診察、治療をしてくれるということをメリットに感じる人もいるかもしれない。僕も以前はそうだったから。(のちにそれはメリットとは感じなくなってきたのだが・・・。)そして、健康保険が使えるのは費用の点から大きなメリットである。
整形外科(病院)のデメリット
- 待ち時間がかかることが多い
- 治療は短い診察と湿布だけ
病院の最も大きなデメリットは、何と言っても時間がかかることではないだろうか。それもほとんどは待ち時間である。1時間待って診察は5分もかからない、なんてこともよくあること。1時間ならまだいいかもしれない。平気で2時間前後待つこともある。もうひとつは、だいたいどこの病院に行っても、結果として治療となるのが電気治療をやって湿布薬を張る、ということではなないだろうか。もちろん、状態によっては注射や手術などの対応もしてくれるが、僕が言った中では、ほとんど湿布薬が出されるだけだった。
接骨院(整骨院)
まず確認したのが接骨院と整骨院の違いであるが、この2つは基本的に全く同じである。正式には接骨院のようだが名前のイメージとして接骨よりも整骨の方がわかりやすいのではないかということから整骨院という名称が使われ、それが保健所などで認められれば名称として使われることもあるようである。
接骨院(整骨院)は柔道整復師という国家資格を持っている人が施術をするところである。でもなぜ柔道整復師という名称なのだろうか?と思う人も多いのでないだろうか。「柔道」、「整復師」ともになぜだろう、と思い、少しだけ調べてみると、なんと「柔道整復師はどのようにその名を得たか」(海老田大五郎氏:新潟青陵大学看護福祉心理学部)という論文があった。内容は少し難しいが、僕が理解した内容を要約すると次のとおりである。あっているのかな。
「整復師とは整復術を行う人、整復術は接骨術に由来し、接骨術では使用されていた飲み薬の処方を除いたもの。接骨術はもともと柔術と表裏一体のもの。柔術は武道、ということは同時に体を痛めるリスクを伴うものであり、痛めた体を治すのが接骨術であった。柔術は後に柔道として世間に広まっていったことからこの整復術を施術できる人を柔道整復師は定められた。」
話が少しそれてしまったが、接骨院(整骨院)のメリットとデメリットを要約してみた。
接骨院(整骨院)のメリット
- 比較的待ち時間が短い
- すぐに施術してくれる
- 比較的即効性がある
- 原因が特定できていれば健康保険が使える
接骨院(整骨院)も健康保険が使えるのは大きなメリットである。ただし、健康保険が使えるのは痛みの原因となることがはっきりとしている場合だけなようであるが。また、病院のように込み合っていることが少なく、待ち時間もかからない。ただし、有名なところは予約を取るのも難しいらしいが。そして、だいたいすぐに施術してくれて、けっこうすぐに効果を感じられることが多いように思う。
接骨院(整骨院)のデメリット
- レントゲンなどによる客観的な診断が難しい
- 施術によって症状が悪化してしまう場合もある
- 個々の柔道整体師の技量のバラツキがある
- 健康保険が使えない場合もある
接骨院(整骨院)では、レントゲンなどが使えないので、患者からの話で原因を推定、施術することになるので、その施術が本当に適切なものなのか、という点の信頼性が疑問になる場合もある。僕の父親が以前、肩が痛くて上がらなくなり接骨院に行ったところ、施術によってより症状が悪化してしまったことがあった。要するに担当する柔道整体師の技量によって、施術の効果が良い方にも悪い方にもバラツキやすい、ということを感じる。また、何となく腰が痛い、肩が凝る、という場合、原則として健康保険は使えないのも、デメリットだろう。
整体(カイロプラクティック)
整体(カイロプラクティック)には国家資格は必要ない。と言っても何も知識や技術がなくて出来るものでもないと思うので、ほとんどの場合、何らかの民間資格を持っていると思われる。整体とは、文字通り体を整えることで基本的に治療ではなく、指圧やマッサージががそれに当たるらしい。カイロプラクティックは、厳密には整体の一種で主に脊椎周りの手技によって行うアメリカ発祥のものである。したがって、整体と一口に言っても、かなりそのテクニック、方法は多種多様にありそうである。医師を除き、柔道整体師という国家資格を持ってない場合の施術するとこころの総称が整体、ということになる。
整体(カイロプラクティック)のメリット
- 多種多様な施術方法がある
- 即効性がある場合がある
- 怪我以外の対応もしてくれる
柔道整体師以外はすべて整体になるので、一般的な指圧やマッサージ、また気功術などいろいろな方法があるので、自分が試したい施術方法を選択できる。少し訳の分からないような施術方法でも、実際にすぐに効果が出る場合がある。僕が行ったところでは、気を送る施術方法ということで実際に整形外科で治らなかったばね指が治ったり、たまたま家族を連れて行ったときに途中でぎっくり腰を発症、そこで急遽施術してもらったらその場で痛みが全くなくなった、という経験がある。施術方法は気を送るということで少し怪しい感じもするのだが、接骨院のような少し強引な体の曲げ伸ばしは全くしないで、痛みの原因となるところを体を触りながら患者に確認してそこに気を送るらしい。軽いマッサージのようなこともしているので、本当に気で治っているのかはわからないが、結果、その場で治るのである。また、そこでもメニューに書いてあったが、ダイエットや精神的な疾患にも対応しているところもけっこうあるようだ。
整体(カイロプラクティック)のデメリット
- 健康保険が使えない
- 信頼性の見極めが難しい
- ほとんど素人のようなところもあるらしい
まず健康保険は全く使えない。また、多種多様なだけに、それぞれの整体が本当に信頼性があるのかどうかの見極めが難しいと思う。僕は実際に行って治ったという話を聞いて、ダメもとで行ってみたら本当に治ってしまったが、整体は資格がなくても出来てしまうため、ほとんど素人のような人が見様見真似でやっているところもあるらしいから、信頼できる口コミ、評判をよく確認する必要がある。
結局は信頼できるところを探すしかない
自分の知識のためにも、整形外科、接骨院、整体について調べてみたが、結局どこがベストというのは断言できない、というのが結論である。
整形外科にしろ、診断する医者の技量で診断結果、そして治るかどうかは、大きく影響されるだろう。だからテレビでも名医と言われる人がよく紹介されている。ということは、ほとんどの町中の普通の整形外科では、大きな期待はしない方がいいのかもしれない。だから、レントゲンや血液検査はしてくれるが、やるのは電気治療と湿布だけ、となるのだろう。ただ、やはり何らかの異常を確認してもらう意味では、まず整形外科に行ってレントゲンなどで確認してもらうのがいいように思う。ただし、レントゲンを撮っても適切な診断、治療をしてくれなければ意味ないが、少なくとも大きな以上があればわかるだろうから。
実際に痛みをなくすという点では、接骨院や整体の方が効果は大きいように経験的に感じる。どちらが良いか、これは一概に言えない。ただ、接骨院の場合、少なくとも柔道整体師という少し訳の分からない名称の国家資格を持っているので、当たりはずれは少ないように思う。僕がたまに行っているところも、行けば確実に症状はよくなるのでけっこう信頼している。
訳の分からないという点では、整体は本当に訳の分からないところもけっこうあるようだ。指圧、マッサージはまぁ、だいたい想像がつくし、効果がありそうだ。ただ、上に紹介した僕が行ったところの例のように少し怪しい感じでも、実際に抜群に効果のあるところもあるのは事実である。
結局、整形外科、接骨院、整体のどれを選ぶか、というよりも、それらの中から、いかに実績のある、信頼できるところを探し出せるか、が早く、確実に治すために重要となってくるのである。
ただし、腰痛にしても、痛みが異常に激しい、なんらかの体の異常を感じる場合は、信頼できそうな整形外科に行ってみた方が良いように思う。
そこでもし、湿布を出されるで毛のようであれば、信頼できそうな接骨院か、整体院に行くというのが順当なように思う。
あるいは、確実に信頼が持てる接骨院または整体を知っているのであれば、最初からそこに行くのがいいだろう。そういうところでは、必要があれば病院に行くこともアドバイスしてくれるはずである。
いずれにしても、普段から評判のいい病院や、接骨院、整体の情報を集めておくのが、いざというときに役立つであろう、と思う。