【マスクで口臭】防げる、防げない?増える、増えない?
新型コロナ感染の拡大発覚からちょど2年。
2年前には、マスクがどこも売り切れとなり、アベノマスクも登場したり、とマスクが大きな話題となりました。
しかし、いつの間にか、マスクはどこでも買える、しかも、種類もデザインも今はいろいろとあります。
マスクを常にしていることがすっかりと生活の一部になってしまいました。
いつになったらマスクなしでの生活に戻れるのか?
マスクが嫌なわけではないけど、以前の普通の生活に早く戻れるようになりたいですね。
ということで、マスクは現在生活の中でなくてはならないものとなっています。
外出時には常に付けているのが常識ともなっています。
そんなマスク生活で気になることの一つが口臭ではないでしょうか。
でも、マスクを付けているんなら、口臭なんて気にすることはないんじゃないか、という考え方をする人もいるのではないかと思います。
マスクをしていれば、口臭なんて気にすることはないのでしょうか?
また、マスクをしていると口臭は増えるのでしょうか?
【マスクで口臭】防げないけど、少しは防げるのかな
マスクで口臭は防げるのか?
結論から言えば、防げない、ということのようです。
その理由は、臭いの大きさにあります。
臭い、も実は粒子なんです。
小さな粒子が空中に拡散して、鼻がそれを捉えると、臭いととして感じるのです。
この臭いの粒子の大きさは、具体的に数字で言うと、0.001μm だそうです。(参考にさせていただいたサイト:https://www.greenhouse.ne.jp/times/breath_kousyu_mask)
ちなみに、1μm=0.001mm です。
インフルエンザウィルスは0.1μm、細菌が1.0μmとのこと。つまり、臭いの粒子はウィルスの1/100、細菌の1/1,000、というように、極めて小さな粒子なのです。
昨今話題のPM2.5はその名の通り、2.5μmですから、臭いの粒子は、かなり性能の良いマスクでも、通り抜けてしまうのです。
マスクでよく見るPM2.5対応のものでも、臭いの粒子は通り抜けてしまうということになるのです。
それでも、呼吸の時に吐かれる息は、マスクをしている方が少なくなるので、臭いとしてマスクを通り抜ける数は少なくなるかもしれません。
そういう意味では、少しは口臭を減らす役目もしてくれているのかもしれませんね。
でも、その効果はマスクの種類によっても大きくことなるでしょう。
現在一般的に言われるのは、ウレタンマスクは感染に対しても効果が低い、不織布マスクは効果が高いということです。
これは、臭いに対しても同じでしょう。
また、いかに顔に密着しているか、これも感染同様に効果に大きく影響するでしょう。
当然ながら、高性能なマスクを顔に密着してつければ、感染だけでなく、口臭に対しても効果はあると思われます。
【マスクで口臭】増えるのか?増えないのか?
では、マスクをすることによって、口臭自体は増えるのか、増えないのか、あるいは減らせるのか?
これは、いろいろ調べても、結論としては全て、”増える” です。
一般的に言えば、マスクをすることによって、口臭は増える、と言えるのです。
その主な理由は、唾液です。
マスクをすると、一般的に口呼吸になる人が多いらしいようで、それがマスクをすると口臭が増える原因となっているのです。
口臭のおおもとの原因は、口の中の細菌などらしいのですが、その口の中の細菌を抑えるのが唾液です。
でも、口呼吸をすると、口の中が渇きやすくなり、唾液が減ってしまうのです。
唾液が減ることにより、口の中の細菌が増えてしまいます。
その結果、口臭も増えてしまう、ということなのです。
だから、マスクをしている時は、特に口呼吸にならないようにすることを心掛けなければいけないのです。
口臭が増えれば、マスクを通り抜ける口臭粒子が多くなるとともに、マスクに付着してしまう口臭粒子も増えていきます。
その結果、マスク自体が臭いやすくなり、口臭だけでなく、マスクからも臭いを出すようになってしまいます。
つまり、マスクをすれば、通り抜ける口臭粒子は減らせるかもしれないけど、同じマスクをしていると、マスクに付着する口臭粒子はどんどんたまっていき、マスク自体が臭いの発生源となってしまうのです。
【マスクで口臭】対策としては大きくは3つ
では、マスク着用による口臭対策はどうすれば良いのでしょうか?
マスクをすると口から発生する口臭が増える、そしてマスクに付着する口臭が増える、マスクから漏れる息がある、ということから、対策としては、この3つに対応する、ということが考えられます。
- 口から発生する口臭を減らす。
- マスクが発生源となる臭いを減らす。
- マスクから漏れる息を減らす。
口から発生する口臭を減らす5つの対策
まずは、マスクをしている時の口臭を減らす方法です。
マスク着用時に口臭が増える原因は、主に唾液が減ることです。したがって、口の中の唾液が減らないようにすることがその対策となります。
- 口呼吸をしない。
- 水分をよく取る。
- ガムを噛む。
- 食事では噛む回数を増やす。
- マウスウォッシュを使う。
口呼吸をしない、つまり口は常に閉じて鼻で呼吸するようにする。
そして水分をこまめにとり、口の中が渇きにくいようにする。
ガムを噛めば、唾液が出やすくなる。
同様に食事の時によく噛んで食べると唾液が出やすくなる。
唾液にはあまり影響がないかもしれないけど、口臭自体を減らすためにマウスウォッシュを使う。
こういったことが、口から発生する口臭を減らす対策になると考えられます。
マスクが発生源となる臭いを減らす2つの対策
マスクに臭いの粒子が付着する量を減らす、また付着した臭いに対する対策が考えられます。
- 高性能なマスクをする。
- マスク用スプレーを使う。
マスクに付着する口臭を減らすには、マスクを通過する口臭の粒子を減らす必要があります。つまり、高性能なマスクほど、マスクへの口臭の粒子の付着は少なくなるでしょう。
そして、口臭の粒子の付着は完全には防げませんから、付着した口臭粒子からの臭いを抑えるためにマウス用のスプレーが販売されています。それをスプレーすることによって、マスクからの嫌なにおいを減らすことが出来るでしょう。
マスクから漏れる息を減らす2つの対策
これには、マスク自体を通過する息を減らすことと、マスクの周りから漏れだす息を減らすことが対策となります。
- 高性能なマスクをする。
- 密着性の良いマスクをする。
これも当然ながら、高性能なマスクほど、マスクを通過する息が減ります。
そして、マスクの上、横、下など、マスクと顔の隙間から漏れる息を減らすことが大切になります。
つまり、顔にしっかりとマスクを密着させることが漏れ対策の重要な点となります。
ほとんどのマスクはマスクの上端に鼻に密着させられるようにワイヤーが通っています。それをしっかりと使うことが大切です。
また、マスクの横に隙間が出来ている人も結構います。顔に合うマスクを探すことがポイントになるでしょう。
そして、マスクの下。顎までしっかりと覆えるようなサイズのマスクが漏れにくくなるでしょう。
【マスクで口臭】まとめ
マスクをすると口臭は増えやすくなる、そして、マスクで口臭を防ぐことは出来ない。
つまり、マスク着用時には、口臭も周りに伝わりにくいような対策を考える必要があるということです。
そのためにも、やはりマスクの性能は重要ですね。
ウレタンよりも不織布のマスクを使い、しっかりと顔に密着させる。
そして、口呼吸をしないようにマスクをしている時は口を閉じて鼻呼吸を心掛ける。
マウスウォッシュやマスク用防臭スプレーをうまく利用する。
また、基本の基本ですが、しっかりと歯磨きをする、というのは当然ですよね。
2021年暮れに一度は収まりかけた新型コロナ感染者数が、年が明けた2022年には、オミクロン株の発生によって、今までにないようなスピードで感染者数が増えている状況です。
まだまだマスク生活は続かざるを得ないような状況です。
マスク着用時の口臭対策は、感染対策にもつながると思うので、しっかりと対策をした方が良いですね。