NMNとは
今朝のモーニングショー、玉川徹さんの「そもそも総研」でのテーマは「そもそも 老化は止められるのだろうか?」というものだった。その中で、NMNというものが、紹介されていた。このNMNは、なんと老化を防止できる可能性がある、というのだ。
今回、玉川さんがお聞きしているのは、NMN研究の第一人者であるワシントン大学医学部の今井眞一郎(いまい・しんいちろう)教授である。
現在の時点では、マウスでの確認までが行われ、その効果が確認されているが、今後は人での臨床確認が行われ、近い将来、それも1~2年というごく近い将来には、人間用のサプリメントとして実用化される可能性が高いということである。
このNMNが実用化されれば、人間も老化を防止、またはかなり遅らせることが出来る可能性があるようで、50代としてはとても気になる情報である。
では、そのNMNとはなんなのか?
正式名称を「ニコチナミド・モノ・ヌクレオチド」と言うらしい。
と言ってもなんだかわからない。
NADの前段階の物質らしい。が、NADってなんだ?
専門的なところは難しいので省くが、要は、このNADは実際に直接的に老化を防止する物質とのことで、年を取るとこのNADが減少するために老化が進むとのことである。したがって、NADを増やせば、老化を防ぐ、老化を遅らせることが出来るということになる。
NMNはその前段階の物質で、このNMNを増やすことによって、結果的にNADを増やすことが出来るのだそうである。
従って、NMNの摂取によって老化が防げるということなる。
老化が防げるというのは、別の言い方をすれば、健康寿命を延ばすということであるようだ。
老化はなぜ起こる、進むのか?
そもそも人間だけでなく、全ての動物が層だが、なぜ体は老化するのであろうか?
その理由としては主に次の3つがあるとのことだ。
- DNAのダメージ
- 細胞のストレス
- 慢性炎症
DNAのダメージ
DNA、これは刑事ドラマを見ていれば必ず出てくる言葉であろう。
現在、ドラマだけでなく、実際に事件の犯人など、ある人を特定するための最も重要な要素となっている。
DNAは、染色体の重要成分であり、遺伝子そのものであり、それぞれの人が固有のDNAを持っているのである。
このDNAが、外に出れば必ず浴びることになる紫外線でも損傷されたり、また当然放射線や化学物質などでも損傷されるそうなのだ。
また、細胞は常に代謝しているのは知っていたが、その代謝過程で活性酸素などが発生するようで、そういったものもDNAを損傷させる要因となっているようである。
つまり、そういった普通に生活している中で、徐々に、そして絶えずDNAが損傷されているのだ。
その結果、細胞が死んでしまったり、また突然変異を起こしたりすることによって、老化が進んだり、またガンなどの疾患が発生するのである。
普通に生きている限り、老化は避けられない、ということになる。
細胞のストレス
細胞のストレス、とはどういうことなのか?
調べてみると、いわゆる精神的なストレスとは少し違うようである。
老化という観点から見た場合、細胞の酸化ストレス、というのが主なストレスみたいだが、それでいいのだろうか。
酸化とは、酸素が分子にくっつくことだが、細胞の酸化というのは、主に活性酸素のことのようだ。
ということは、DNAのダメージの中の細胞の代謝過程で発生する活性酸素による損傷ということだろうか。
慢性炎症
慢性炎症とは、自分では痛みも感じないような弱い炎症が長く続く状態のことだそうで、それに対する炎症として急性炎症という言葉があるようだ。
その違いは、炎症が起きている期間で、その境目は1週間というのが目安らしい。
つまり1週間以内で収まる炎症は急性炎症、1週間以上続く炎症が慢性炎症ということのようだ。
長期間、同じところに炎症が発生していると、たとえそれが軽い炎症だとしても、次第にその炎症を起こしている部分の細胞が痛む、つまり損傷されてしまうのである。
細胞の損傷=NAD現象=老化なのである
このように、DNAのダメージ、細胞のストレス、慢性炎症によって細胞が死んだり、損傷を受けることによって、このページのテーマであるNMNが全段階となるNADが減少する、それによって老化が起きるというという理解でいいのかな。
従って、減少したNADを増やす、そのために体にNMNを取り入れることによって、老化を防ぐことが出来る、ということだ。
でも本当に1~2年でNMNが実用化されるのか?
ということでNMNはまさに我々50代のみならず、40代以降、またもっと若い人も興味はあるだろう。
もし、本当にこのNMNで老化が防げるなら、そして本当に1~2年先には実用化されるのなら、凄いことだ。
でも、1~2年と言ったら、もうすぐ、東京オリンピックが開催される頃には実用化されていることになる。
なぜそんなに早く実用化される可能性があるのか?
それは、NMNを薬ではなく、サプリメントとして実用化する、ということにあるようだ。
薬の場合は、承認されるまでにかなりの時間がかかるが、サプリメントは健康食品のひとつという位置づけなので、短期間で販売することが出来るようになります。
従って、このNMNをサプリメントとして実用化、すなわち販売できるようにするための期間が短く出来るようなのです。
でも、サプリメントというと、なかなか効果を実感できないものがほとんどで、また品質的な心配があるのも事実です。
そういう意味では、開発している今井先生もその点は気にされているようだが、早く実用化するということを優先してくれているようだ。
そもそも総研では言っていなかったが、日経の記事でのインタビューではつぎのように話をされている。
「今回は薬としての開発ではありませんので、効果が確認できた時点で販売可能な状況になると思います。サプリという言葉は科学的な裏付けがないものが多すぎるので使いたくありませんが、去年の6月から施行されている機能性表示食品のような形で市場に出ると思います。」
*日経ビジネスオンライン「若返り薬「NMN」が、超高齢化の日本を救う」より引用させてもらいました。
ということは、2年後には、このNMNで老化防止対策が出来るようになる可能性はとても高いのかもしれない。
また、実際に現在すでに「オリエンタル酵母」という会社と共同研究しているとのことで、このオリエンタル酵母株式会社は、食品事業とともにバイオ事業という医療関連事業も行っている会社なので、すでにある程度、実用化のめども立っているのかもしれない。
これは期待できそうだ。
NMNサプリメントはいくらぐらいなのだろうか?
と、期待が膨らむのだが、もしかしたら、すでにNMNという成分を含むサプリメントはあるのではないか、という気がしてamazonで調べてみた。
そうしたら、やっぱりあったのである。
ただし、amazonで販売されているNMNが今井先生のおっしゃっている高品質なNMNと同等の効果が期待できるのかどうかは疑問だろう。
そこはともかく、驚いたのはその価格である。
「NMNピュア3000 60粒」という製品は、なんとその価格は118,800円である。
もし、この製品に今井先生が現在開発されているNMNと同じような効果が期待できるのであれば、高くないのかもしれない。
でも、もしそうであったとしても、普通の人が気軽に買える値段ではない。
せめて、もうひとつの「ナイアシン トリプトファン+NMN 90粒」ぐらいの価格であれば・・・。それでも安くはないが。
でも、確実に老化防止の効果があるのであれば、10万円も安いものなのかもしれない。
が、出来れば今井先生の開発されているNMNのサプリメントが、もう少し手ごろな価格であることを期待したい。
それでも、もし、かなりの高額になったとしても、本当に老化が防止できるのであれば、考えそうかな。
ということで、2年後にどうなっているのか、期待して待っていよう。