人体って凄い!
昨日、NHKスペシャルの「人体 第 6 集“生命誕生”見えた!母と子 ミクロの会話」を見た。
このシリーズはプロローグ、そして第1集からみているけど、改めて、人間の体ってすごいんだな、ということに気づかされる。
そして昨日の生命誕生、まさに神秘である。
宇宙は地球の人間にとっては、物理的に手の届かない未知の世界だけど、人体は最も近くにある、というかまさに自分の中にある世界だけど、こんなにも未知の世界なんだ、ということが何かとても不思議な感じがする。
どんなに科学が進んでも、この人間の体に仕組みには到底届かないんじゃないか、と思うくらい、人間の体というのは複雑でしかも精密なものであり、しかもその中にはその体以上に不思議な意識、というものもある。
考えれば考えるほど、人間っていう存在は、不思議な存在である。
ってなことを考えていると、頭が混乱してきてしまいそうだ。
それにしても、今回のこのNHKスペシャルの「人体」では、見事なCGを使って、とても綺麗にわかりやすく、人体についての最前線の情報を伝えてくれているように思う。
また、今回改めてそのネットでのサイトを見て、これもまたすごくきれいで驚いた。
この番組を見た人には、そして見ていない人も一度ご覧になってみてほしい。
人体は最高レベルのネットワーク!
この人体のシリーズでのポイントは、人体、それ自体が巨大な、つまりとても複雑で、かつ精密なネットワークになっている、ということ。そして、そのネットワークを使って、骨や筋肉なども含めた人間のすべての臓器からいろいろなメッセージがメッセージ物質として発信され、各臓器感での情報交換が行われることにより、人間の体を精密にコントロールしていることである。
このネットワークの伝達経路となっている重要なケーブルが血管である。
昨日の投稿でちょうど「血管アンチエイジング」というのを書いた。
たまたま目にとまり読んでみた、「手遅れになる前に血管のおそうじを今すぐはじめなさい」という本の内容から血管のアンチエイジング、つまり血管をきれいな状態に保つことが、健康な体の維持の基本である、というようなことを紹介したのであるが、まさにその通りなんだ、とこの番組を見て改めて思うのであった。
この本自体は、軽い気持ちで読んだだけだが、この著者の主張していること自体に間違いはないんだな、ともう一度その内容を見直してみようかなと思わされてしまった。
確かに、現在の社会自体がネットワークで正解中どこでもつながっている。どんな情報でも、そのネットワークを使えば、ほぼ瞬時に世界中どこへでも、その情報を伝えることが出来、それに対する反応も即座に返すことが出来る。
でも、そのネットワークをつなげる光ファイバーにトラブルがあれば、情報の伝達は止まってしまう。
体の中で、その光ファイバーの役目をしているのが血管である。その血管にトラブルがあれば、臓器内の伝達ができずに病気になってしまう。
つまろ血管というのは、人体という巨大ネットワークの最も重要なインフラなのである。
その重要性は、そんなことを言われなくてもわかっているはずなのだが、普段はその重要性を軽く扱ってしまう。
それが突然死を招いたり、本来の寿命を全うできない大きな要素となって居のである。
血管を常にきれいに保っておけば、人間の死因の約1/3を占める心疾患や脳血管疾患を防ぐことが出来るのである。
そういう意味で、確かに僕たちはもっと自分の血管のアンチエイジングを真剣に考えなければいけないのかもしれない。
骨がアンチエイジングのカギを握っていたなんて
それにしても、人間の体が臓器感の情報の交換によってその健康が維持されているというのは、今回の「人体」シリーズで初めて知ったことである。
50年以上もの間、人間の体、すべての臓器をコントロールしているのは脳だと思っていたからね。
すべての臓器からいろいろなメッセージ物質を発していて、しかもそれは脳とのやり取りだけでなく、いろいろな臓器間で行われていたなんて。
その中で最も驚かされたのが骨である。
骨が体にとってとても重要な情報を発信していたなんて、想像もしていなかった。骨が確かに人間にとって重要な体の構成要素であることはわかっているけど、それは単に、構造物として、という風にしか見ていなかった。
でも、その骨からもメッセージ物質が発信されている。しかもそのメッセージは記憶力と免疫力を保つ、つまり頭と体の若さを保つ重要なものだったなんて。
そこはアンチエイジングでは、最も重要なポイントのひとつである。
つまり骨はアンチエイジングのためのキーとなるパーツだったのである。
今やっているダイエットを通した体作りも、筋肉については考えていたけど、骨については全く考えていなかった。
この時の番組の中で紹介されていた自転車競技の優秀な選手が若くして骨粗鬆症で歩けなくなった、というのはかなりショックだった。筋肉だけ鍛えてもダメなんだということがわかった。
それを見た後、少し歩き方も変えた。ジョギングで膝を痛めたこともあり、なるべく衝撃のないように歩くことを心掛けていたが、それを見た後は、骨に衝撃が伝わることも意識して歩くようにしている。それがいいのかどうかはわからないが。
このシリーズの中でも、この骨の重要性は最も印象に残っている。
最も不思議な生命の誕生、そして心
そして、やっぱり今回の生命の誕生、これは最も不思議なところである。
人間はすべて卵子から育っている。当たり前の話だけど、そこが最も未知の世界でもある。それが今、少しづつ解明されつつある。でも、完全に解明されるのは、まだまだ先だろうとは思うけど、現在の技術レベルもすごいな、と思う。
あの小さな卵子が精子が入り込むことによって、わずか10か月程度で赤ちゃんとして生まれてくる。しかもそれまでは母親のおなかの中で育っているのである。
そして生まれた後、どんどん成長して大人になり、その後老化が始まり、老いて死ぬ。当たり前のことだけど、不思議である。
そんな中で、僕が最も不思議に思っているのが、人間の心、というか意識というか、その確実にあるけど形のない人間にとって、いやもしかしたらすべての動物が持っているものかもしれないけど、生きているという意識、である。
今、こうやって考えたりしているものの正体は何なのか、体の中のどこにあるのか、そして体がなくなったらどうなるのか。
これは今の自分の生きていることのテーマでもある。
意識とは、心とは、なんなのか。
体がなくなれば、心もなくなってしまうのか?
今の僕は、そうではない、と思っている。心は、意識というものは、体とは別物である、たとえ体がなくなっても意識は永遠になくならないと思っている。
これが人体の最も不思議なところである。そのについても、最新の科学的な情報から、深く突っ込んだ番組を作ってくれることを願う。