ひな祭りの起源は?
3月3日はひな祭り、このひな祭りの起源には、諸説あるようだ。
でも、大まかには、最初の起源は中国とのこと。
中国の「上巳(じょうし)の節句」。
「上巳の節句」とは、水で身体を清めて宴会を催し、災厄を祓う、という行事。
これが中国から日本に伝わったのが、ひな祭りの起源と言われているようだ。
その「上巳の節句」ももとは、ひとつの中国の逸話と言われている。
その逸話の概略は以下の通り。
中国のある村で、ある男が3人に女の子を設けた。
しかし、その3人とも、3日も立たずになくなってしまった。
男が嘆き悲しむので、村人たちが、女の子たちの亡骸に酒をかけて清めて水葬した。
というようなものである。
現在のひな祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを祈って行うもの。
でも、その起源は、女の子たちの悲劇的なお話だったようだ。
実際、ひな祭りの日本での起源は平安時代という。
でも、今のような形になってきたのは、江戸時代以降のようだ。
最初は、紙などで作った人形(ひとがた)を川に流していたのが始まりで、遊びの一つだったともいわれている。
あるいは、人の代わりに役を流す、と言った意味があったともいう。
まぁ、それはともかく、現代のひな祭りは、女の子のお祝いのためのお祭りになっていることは間違いない。
でも、お雛様を早くしまわないと、お嫁にいけない、なんてことも聞いたことがある。
ひな祭り、調べるほどに、純粋な楽しいお祭り、とは思えなくなってしまうのだが・・・。
ひな祭りの歌には悲しい裏話が
ひな祭りの歌、正式には「うれしいひなまつり」というそうだ。
この歌の歌詞は、サトウハチローさんだ。名前は僕も知っている。
ひな祭りの歌は、サトウハチローさんが作ったのか、と知った。
この歌には、サトウハチローさんの悲しい思い出が入っているという。
それは、2番の、
「お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔」
という部分だとのこと。
サトウハチローさんにはお姉さんがいたという。
そのお姉さんが18歳でお嫁に行くことになった。
しかし、お姉さんはお嫁に行く前に結核にかかり、亡くなってしまったそうだ。
その嫁入り前に亡くなってしまったお姉さんへの思いがこの歌詞には入っているという。
これもなんとなく、切なくなるような話ではないだろうか。
そういえば、お雛様の歌自体のメロディーはなんとなく、寂しいというか、少し暗いというか、そんな感じの曲調のようにも感じる。
というようなことを考えると、ますますひな祭りが楽しい行事とは思えなくなってしまう。
なんてネガティブな考え方をしてしまうのだろう。
自分の心と気持ちがネガティブなのであろうか。
ひな祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを願うお祭り、それでいいではないか。
実際そうなのだから。
3月3日は、女の子のためのお祭りのひな祭りの日であるのだ。