車椅子ではお墓詣りが出来ない!?
お正月にお墓参りに行く、という人も少なくないのではないだろうか。
そもそも、お正月にお墓参りに行く、とどうなんだろうと思ったが、ネットで調べてみると、基本的にはOKらしい。
むしろ、ご先祖様に新年の挨拶をするという意味でも、良いことのようだ。
ただ、中には、お正月のお墓参りに否定的な人、あるいは地域もあるらしい。
僕は、お正月のお墓参りは、ご先祖様に挨拶という意味の方の考え方に同意したいと思う。
でも、行ってないが。
近くにあれば、行くかもしれないが、他県にあるわけではないものの、すぐに行けるような場所にはないからだ。
さらに、うちのお墓には問題がある。
足の不自由な人には、とても生きにくい墓地の構造となっていて、通り道は狭く、舗装もされていない。
だから、車椅子の場合は、お墓参りが出来ない、というところなのだ。
最近の霊園は、バリアフリーになっているところが多いようだが、昔からある地域のお寺などの墓地では、このように車椅子ではお参りもできないようなところも多いのではないだろうか。
また、車椅子は使っていなくても、杖を突かなければ歩けないような高齢者も、お墓まで行くのがとても大変だろう。
ちなみに、うちの家族にも車椅子使用者がいる。
こういう場合は、どうすればよいのだろうか?
車椅子でのお墓参り、選択肢は3つ
車椅子でもお墓参りが出来るようにするためには、バリアフリーの霊園に変えるしかない。
したがって、車椅子の場合の選択肢は次の3つしかないだろう。
- お墓参りはあきらめる。
- 今のお墓から、新しいお墓に移転する。
- 今のお墓は残したまま、今後の人のための新しいお墓を別の場所に探す。
今のお寺さんのお墓である限り、車椅子ではお墓参りはできない。だから、もう車椅子でのお墓参りはあきらめる。
これも一つの選択肢かもしれない。
でも、そうはいっても気持ち的にやはり、それは難しい、という人が多いのではないだろうか。
そこで、今のお墓を墓終いして、新しくバリアフリーのお墓を探して移転する、という選択肢がある。
しかし、これはけっこうハードルが高い。
心情的にも、今のお寺に墓じまいをするという話をするのも少し申し訳ないような気がする人もいるだろう。
また、すでにお骨が複数ある場合は、新しいところへ移転したとしても、残りの入れる数が限られてしまう。
そして、墓終いにかかる費用も気になるところである。
そこで、今検討しているのが、3番目の今のお墓はそのままにして、そこに入っているご先祖様は今まで通りそのお寺でお世話になり、次の代からは新しいお墓にする、という選択肢だ。
新しい霊園はほとんどがバリアフリー、そして室内霊園も増えている
その選択が、良いのか悪いのかは、人によって違うかもしれない。
でも、いずれは今のお墓の容量がいっぱいになり今後の人が入れなくなる時は必ず来る。
であれば、次の世代から別にお墓をもって、バリアフリーで、車椅子でも高齢者でも、気軽に行けるようなお墓を探す、というのが最も良い選択ではないか、と個人的には思っている。
今のお墓には、行ける人が行ってお参りしていく。
お墓の数が増えれば、お墓参りに行く場所も増えるということになるが、今のお墓が、以前住んでいたところの近くで、今の住まいからは行くのが不便、そして、なんといっても車椅子ではお参りが出来ない、ということになれば、しょうがない。
今のお墓を残しておけば、そのお寺に対しても今後つながりが切れるわけではなく、当然管理費などは払っていく。
ただし、今後、そのお墓には入らない、ということになる。
今後旅立つ人は、新しいお墓に入ることになるが、その代わり、誰もがお参りに来ることが出来るお墓に入ることが出来る。
この選択枝は、アリだと思う。どうだろうか。
古いお寺の霊園では、こういったバリアフリーとはなっていないところも多いと思う。それが檀家離れにもつながっているのではないだろうか。
今後のお寺の在り方も、お坊さんは考えた方が良いと思う。これは、余計なお世話か。
いずれにしても、今後のことを考えて、誰もが行きやすいお墓を探してみたいと思っている。