昔撮ったビデオテープをDVDにダビングしてくれるサービスがあった

ビデオテープは過去の遺物かもしれないけど

1980年代から1990年代にビデオカメラで撮影した古いビデオテープをDVDにダビング依頼しようと思っている。

2020年代、というか2000年代ぐらいからすでに、ビデオテープ、オーディオテープは過去の遺物となっていた。僕は以前、TDKという会社の社員だった。僕が入社した当時は、ビデオテープ、オーディオテープ全盛の時代であった。TDKはいろいろな電子部品を作っている会社だが、一般消費者向けの製品の代表格がビデオテープやオーディオテープなど、磁気テープというものであった。そして僕は、その磁気テープの生産にかかわるエンジニアだったのだ。

磁気テープと言っても、今の若い人たちは、あまり見たこともないかもしれないが、ペットフィルムに磁気塗料を塗って、細く裁断してカセットのケースに入れたものである。1980年代から1990年代までは、テレビの録画と言えばビデオテープ、音楽の録音としてはオーディオテープ、という時代だった。でも、そういったいわゆる記録メディアは、テープからディスクへ、そして今やメモリーカード、さらには全くメディアなんていらないストリーミングの時代になっている。

でも、うちには最初の子供が生まれた時に買ったけっこう大きなVHSのビデオカメラで撮影した子供たちの動画がVHSテープとしてたくさん残っている。また、ルクセンブルクへ赴任した時は、よりコンパクトな8ミリビデオやDVCのカメラで撮影した思い出の映像が何本も残っている。ちなみに、そのルクセンブルクには、当時TDKのビデオテープとオーディオテープの生産拠点があり、そこの生産ラインの改造、立ち上げ、生産安定化のために赴任していたのだ。

つまり、僕にとってビデオテープとオーディオテープは、ユーザーとしてだけでなく、人生の中で最も仕事としてかかわったアイテムなのである。

▼ビクターでビデオテープからDVDへダビング!

昔のビデオテープを再生するのが怖くて見られない・・・

ということで、昔のビデオカメラで撮影した思い出の動画がVHSやい8ミリビデオ、DVCのテープとしてたくさんのこっていて、たまに見たいな、と思う時もある。でも、怖くて見られないのである。

何が怖いか、というと、ビデオテープにトラブルが発生することが怖いのである。VHSのビデオデッキは今でも持っている。でも、もう軽く10年以上は使っていない。8ミリビデオは、日本に一時帰国の時におそらくは中継したイギリスの空港でカメラを盗まれてしまったので、再生機器がない。DVCはカメラは今もあるが、これも20年以上使っていない。

つまり、再生する機器はあっても、まともに動いてくれるのかが心配なのだ。もし、ビデオプレイヤーにトラブルがあると、中でテープが絡んだり、切れたりして、そのテープをその後再生するのがものすごく大変になったり、見られなくなってしまうことになる。

今はそれらのテープを見る時間もあまりないが、それでもいつか見たいと思っている。その時に見られるようにするにはどうすればよいのか。確実に、テープを傷めずにせめてDVDにダビングしておきたい。再生機器のリースもあるようなので、リースで借りて自分でダビングするという方法もある。でも、今あるビデオテープは全てアナログ、したがって、ダビングするには、撮った時間と同じ時間が必要になる。つまり120分テープなら、ダビングにも120分必要となる。それに前後の準備なども加えると、かなりの時間が必要になる。

そこで磁気テープからDVDへのダビングサービスを行ってくれるところを調べてみた。街中にはそういったお店を見たこともある。いくつかそういったサービスを行っているところを見つけたが、その中で、ここにしようというところを見つけた。それが、「ビクターダビングサービス」である。ビクター=Victor、最近の人はこのブランドを知らない人も多いかもしれない。でも、僕らの年代では、レコードやオーディオ機器のメーカーとして有名な会社である。そのVictorは、アナログオーディオの時代の終焉とともに、同じくオーディオ機器メーカーとして僕らには有名だったケンウッドと合併し、株式会社JVCケンウッドとなった。その子会社となる株式会社JVCケンウッド・クリエイティブメディアという会社で行っているのが、この「ビクターダビングサービス」である。

アナログ時代の人間として、なんとなくここにお願いしてみようかと思っている。費用は掛かるが、自分でやるよりも確実に、過去の思い出を残し、見ることができるようになると思う。

ということで、このサービスに申し込むために、ダビングしたいビデオテープの整理をしなくては。

▼ビクターでビデオテープからDVDへダビング!