
【ステップワゴンのワクワクドア廃止】現所有者としてとても残念
ホンダのステップワゴンが今春モデルチェンジするということで、外観が発表されている。
うちには、2022年1月現在での現行型のステップワゴンがある。
新型は現行型から大きくイメージを変えている。というか、ちまたでは先祖返りをした、というような評論である。
今ミニバンの人気の外観は、いわゆるオラオラ顔にあるという中で、あえて、おとなしい顔にしたのが新型ステップワゴンだという。
ただ、現行型も、それほどオラオラした顔ではないと思うが。
新型ステップワゴンの外観は、ネットニュースを見ていると自動車評論家からは、概ね好評のようである。
これだけ大きな外環チェンジを変えた理由は、現行ステップワゴンがライバル車に比べて、いまひとつ人気がなく、売れなかったからだという。
そして、その人気が悪い原因のひとつが、現行ステップワゴンのバックドアに設けられたワクワクドアだということだ。
ワクワクドアは、後ろ上に開く大きなバックドアの中にもうひとつ、横開きのドアとして設置されている。
したがって、大きくバックドアを開けなくても、横開きのワクワクドアの開閉によって、モノの出し入れ、さらに人の出入りも出来るので、車の後ろ側のスペースがないところでも、問題なく後ろのワクワクドアからの荷物の出し入れなどが出来て、とても便利なドアである。
ただ、そのワクワクドアがあるため、後ろから見た現行ステップワゴンの外観は左右非対称で、ドアがあるために、中央右寄りに縦のピラーがある。
この左右非対称の外観と、中央付近のピラーが、現行ステップワゴンの不人気の理由だ、とのことなのだ。
実際、調査すると、そのためにステップワゴンがミニバンを買おうと思う人から、候補から外される、ということである。
でも、実際に現行ステップワゴンに乗っている人はどう思うであろうか。
僕は、このワクワクドアは、車人生の中でも指折りに便利だと感じた機能である。実際、後ろのバックドアを大きく後ろにはね上げて開けることはほとんどなく、普段はワクワクドアしか使わない。
うちの狭い駐車場に止めた状態でも、荷物の出し入れは容易にできる、とても便利なドアが、このワクワクドアなのである。
そのワクワクドアが、新型では廃止された。
これは、現行ステップワゴン所有者としては、とても残念なことなのである。
【ステップワゴンのワクワクドア廃止】によって、次の候補には乗らないだろう

このステップワゴンの超便利なワクワクドアの廃止は、現行ステップワゴンの所有者である僕にとっては、新型の大きなマイナスポイントである。
一般には好評であるような外観も含めて、個人的には、新型ステップワゴンには、あまり魅力を感じない。
ワクワクドアの廃止だけでも、現行ステップワゴンの大きな魅力の一つが失われ、外観も個人的には残念な感じである。
3列目シートが床下に格納されるマジックシートも、とてもいい、と思っているが、それは継続使用されているようだ。
それでも、そのマジックシートの魅力も、ワクワクドアの廃止で、そがれているように思うのは僕だけだろうか。
今春発売される新型ステップワゴンの改良点としては、セカンドシートがあるようだ。
現行(すでに旧型?)のノア、ヴォクシーのようなセカンドシートのように横へのスライド機構もつけられ、内側に寄せるとロングスライドができるようになったとのこと。
しかし、トヨタはそれの上を言っている。新型のノア、ヴォクシーでは、セカンドシートを内側に寄せなくても、ロングスライドが出来るようになっている。
従って、新型ステップワゴンのセカンドシートは、やっと、旧型のノア、ヴォクシーに追いついたぐらい、という感じでなないだろうか。
サードシートのマジックシートは確かに便利である。でも、新型ノア、ヴォクシーのサードシートもかなり使いやすくなっているようだ。確かに、横への跳ね上げ式なので、後ろの上部は少しスペースを取られるが、かなりすっきりと、そして簡単に格納できるようになった。
というようなこともあり、新型ステップワゴンは、ワクワクドアの廃止によって、スタイルの大幅チェンジによって、僕の中では、次の車の候補には乗らないだろう。
新型ステップワゴンのライバル車は内装だけでなく、安全性も大幅に進化している

ミニバンでは現在、日産のセレナとトヨタのノア、ヴォクシーが人気になっている。
日産のセレナも今秋にはモデルチェンジすると言われているが現行型はすでに、安全性などで先端近くのものを持っている。
トヨタのノア、ヴォクシーは、その安全性で大きく後れを取っていた。具体的には、アダプティブぐるーすコントロール(レーダークルーズコントロール)がなかったし、レーントレーシングのステアリングアシストもなかった。
それでも、販売数では、ステップワゴンを圧倒していたのだ。
そのノア、ヴォクシーが新型になり、その安全性がクラストップレベルに一気に進化したのである。
これは、大きな魅力である。
ステップワゴンを購入した時に、ノア、ヴォクシーも候補として検討したが、この安全性でステップワゴンが圧倒的に良かったこと、そして、動力性能が優れていたことがステップワゴンを選んだ理由だ。
その安全性も、新型ではノア、ヴォクシーは、ステップワゴンと同等以上になっているようだ。
ワクワクドアが廃止された新型ステップワゴンが、その優位性を僕にとっては失ったのに対して、ノア、ヴォクシーは、大きく進化したと感じる。
ノア、ヴォクシーの外観は、好みもあるだろうから人によって好き嫌いがあると思うが、個人的には、良くなったと思う。ヴォクシーはかなり攻めた顔になっているが、ノアは、比較的落ち着いていながら進化しているように思う。
個人的な判定では、外観もノア、ヴォクシーの勝ちである。
ステップワゴンの優位性は、そのハイブリッド、ホンダでは現在e-hevと呼んでいるが、その動力性能だけとなったように思う。
ただ、新型ノア、ヴォクシーの動力性能も進化していて、さらにハイブリッドのe-fourが設定されたのも大きなプラスポイントだ。
新型ステップワゴンのハイブリッド、e-hevには4WDがあるのだろうか
新型ノア、ヴォクシーには、新たにハイブリッドにも4WDが設定された。トヨタお得意のe-fourである。
しかも、従来のe-fourは、後ろの駆動モーターは、数馬力と言う程度の、本格的な4輪駆動ではなく、生活4駆というものだった。
それに対して新型のノア、ヴォクシーのe-fourは、後輪駆動のモーターの馬力が50馬力ぐらいになっているという。
それでも高出力、という印象ではないが、かなり力強くなったのでは、という期待がある。
新型ノア、ヴォクシーの動力性能がどうなったのか、特にe-fourはどうなのか、というところが非常に興味があり、期待できるところである。
それに対して、新型ステップワゴンは、ハイブリッド、e-hevにも4WDは設定されるのだろうか?
そこがまだわからないのだ。
次に車を変える時は、長野との往復も考えて、4WDは必須に近い条件となる。
ただ、現行ステップワゴンには4WDではなくても、それを上回る魅力がある車だ。
その筆頭がワクワクドアであるのだ。
だから、当分は現行ステップワゴンに乗ることになると思う。
新型ステップワゴンの魅力が大きく下がったことは、買い替えたい、という欲求を起こさないためには、僕にとっては良かったのかもしれない。
現行ステップワゴンの不人気理由は、ワクワクドアだけではないのではないだろうか?
こんなに便利なワクワクドアが、現行ステップワゴンの不人気の筆頭理由として廃止された。
でも、現行ステップワゴンの不人気の理由はそこだけではないのではないだろうか。
現行のステップワゴンも、スパーダはよく見かける。実際、ステップワゴンの販売数のほとんどがスパーダだという。
その理由は、スパーダにはハイブリッドがあり、ノーマルステップワゴンにはハイブリッドがなく、ガソリンしか選べない。
そして、そのガソリンエンジンも、1.5リッターのターボエンジンである。
実用的には、1.5リッターでもターボによって、ターボなしの2リッターエンジン以上の動力性能があるようだ。
車を少し知っている人ならそれはわかるだろう。
でも、ミニバンを飼う人の中には、そういったことを知らない人も多いのではないだろうか。
つまり、ライバルとなるノア、ヴォクシーのエンジンはターボなしの2リッターである。それでもステップワゴンの1.5リッターターボの方が動力性能は同等以上だろう。
でも、1.5リッターというだけで、2リッターよりも劣っている、と感じる人も少なくないのではないだろうか。
おそらく、この1.5リッターという排気量も、ターボがあるとはいえ、不人気の理由ではないだろうかと思う。
ノーマルのステップワゴンはこの1.5リッターのターボエンジンしか設定がないのである。
さらに、ノーマルのステップワゴンの外観は、個人的にはあまりかっこいい、と言えないと思う。
このノーマルのステップワゴンの外観も不人気の理由ではないだろうか。
だから、決して、ワクワクドア、そしてそれによる非対称の後ろ姿だけが、不人気の原因ではないと思う。
ワクワクドアを使っている人の多くは、その便利さを感じていると思う。
でも、その超便利さは、実際に使わないとわからないのかもしれない。
今うちにあるステップワゴンスパーダハイブリッドの欠点は、4WDではないこと。
でも、モデューロXということもあり、それを上回る魅力があるので、しばらくはこの車に乗っていきたいと思う。
新型ステップワゴンのワクワクドアの廃止、これは僕にとってはとても残念なニュースであったのだ。