
アウトランダーPHEV いい車だった!
現在所有している車の1台であるアウトランダーPHEVを次の車に乗り換えることが決まった。
2014年1月に納車された車なので、まる8年つきあったことになる。
アウトランダーPHEVは、すでにフルモデルチェンジしているが、うちにあるのは、前モデルの初代型である。
モデルチェンジ直前のアウトランダーPHEVとは、フロント、リアの外観が違う。
要は古いアウトランダーPHEVだった。
でも、僕はそのスタイルが好きだった。
そして、何よりも、EVと同等のガソリンエンジンを普段はほとんど使わない滑らかな走りは、とても新鮮だった。
PHEV、今では知っている人も多いと思うが、買った当時はまだあまり知名度がなかったのではないだろうか。
僕も、アウトランダーPHEVが出た当時は、その仕組みを知らなかった。
でも、車の買い替えを検討していた時、その前はルノーのカングーだったが、そのカングーも8年ぐらい乗ったのだったが、故障も多くなり、買い替えを検討していたのだ。
そのとき、いろいろと調べて、初めて、PHEVというのが、普段使う分には、ほぼEVと同様にモーターだけで走れることを知った。
カタログ上は、電気だけで60㎞ぐらい走れるとのことだったが、実際には40㎞から50㎞ぐらいだったが。
でも、普段使いでは、そんなに走らない。
従って、ちょっとした遠出に行かない限り、過疎リンエンジンは使わない、つまりガソリンを消費しない、ということだ。
ハイブリッドは、エンジンで電気を作って、そのエンジンで作った電気でモーターを使う。
しかし、PHEVは、あらかじめ家などで専用のコンセントから充電しておいて、その充電した電気でモーターを回すので、エンジンを使う必要がないのだ。
ただし、アクセル全開の時はエンジンも回るが、普段はそんな走りはしないので、全くエンジンはかからない。
高速道路では、エンジンも駆動源として使われる方式だから、高速道路ではエンジンを使う。つまり、そういう状況ではなければ、エンジンを使わずに電気だけで走ることが出来るのだ。
完全な電気自動車、つまりEVであれば、充電されたバッテリーの電気がなくなれば、はしれなくなるが、PHEVは、バッテリーの電気がなくなっても、エンジンで発電をして、ハイブリッドとして走ることが出来る。
もちろん、電気だけで走れる距離は、完全なEVより短いが、普段使いで1日50キロ以上走ることはめったにないから、エンジンはほとんどつかわないのだ。
ただし、ガソリンにも賞味期限があるようで、3か月に1回は、ガソリンを15リッター以上入れなければ、強制的にエンジンがかかるようになっている。
3か月ガソリンを入れないで、いきなりエンジンがかかったことが何度かある。
ただし、もちろん、遠出するときはエンジンを使う。それでも、その時はハイブリッドなみの燃費となるので、ランニングコストはとても安上がりなのだ。
その分、車両価格は高いのだが。
確かに、経済性だけで考えれば、ランニングコストが安くても初期投資が高いので、どちらが得かは使い方次第となる。
でも、単純に経済性だけでなく、モーターでの走りはガソリンエンジンとは一味違う、鋭さと滑らかさがある。
そして、エンジンがかからない限りは静かで、かかってもそれほどうるさくはなかった。
しかも、アウトランダーPHEVは、前後にそれぞれモーターを持つ、2モーターの4WDである。
それも、かなりハイテクな4WDだ。
だから、冬の長野も安心していけたし、もちろん、スタッドレスタイヤへ交換してだが、雪道も、普通に走ることが出来た。
さらに、アウトランダーPHEVは、車の大きさの割には小回りも出来たのだ。
車の前兆が4,600㎜ちょっとで、車の幅が1,800㎜だが、最小回転半径は5.3mだったのだ。この大きさで、4WDで、この最小回転半径は凄いと思う。
ちなみに、例えば同じPHEV(PHV)のトヨタのRAV4は5.5~5.7m、新型が出てしまったが、旧型のノア、ヴォクシーでも5.5mだった。
うちのもう一台のステップワゴンスパーダあ5.4mである。
このように、過疎リンを食わない、雪道も問題なく走れて、小回りもきく、ほぼ理想的な車だったのがアウトランダーPHEVなのだ。
アウトランダーPHEVの欠点は、バッテリーの劣化と安全装備
そんなアウトランダーPHEVだったが、乗っているうちに欠点も感じ始めていた。
ひとつはバッテリーが少しづつ劣化して、電気だけで走れる距離が次第に短くなってきたことである。
購入した当初は、満充電で普通に市街地を走ると45㎞前後走れた。
しかし、年々その距離は短くなり、5年目ぐらいには30㎞ぐらいしか電気ではしれなくなった。
それでも、普段使いには十分なのだが、やはり気になっていた。
しかし、アウトランダーPHEVには、バッテリーの保証が付いていた。
バッテリーの容量が初期の70%を下回ったら、無償でバッテリーを交換してくれるというものだった。
6年目に優勝であったが、そのバッテリー容量の測定を行ってもらったところ、68%と、70%を下回ったのだ。
ということで、無償で新しいバッテリーに交換。また電気での走行距離は40㎞以上となったのだ。
今、8年目でまだ40㎞ぐらい電気で走れている。しかし、あと2~3年すると、また30㎞ぐらいまで落ちるだろう。
これが一つ目のデメリットである。
そして、もうひとつは安全装備である。
8年前の当時では、レーダークルーズコントロールなど当時の先端ではあったと思う。
でも、今はそのレーダークルーズコントロール、またはACC(アダプティブクルーズコントロール)が全車速となってきている。
今乗っているアウトランダーPHEVは30~40㎞以上しかレーダークルーズコントロールが作動しない。
そして、もうひとつ今は普通にあるけど、うちのアウトランダーPHEVにはついていなかったのが、レーンキープアシストだ。
これは、車が走っている車線からはみ出しそうになると、車のステアリングが勝手に戻そうとアシストしてくれるシステムである。
アウトランダーPHEVには、はみ出しそうになると、アラームはなるが、ステアリングのアシストはしてくれない。
年を取ってきたせいか、いままでは、ちょっと車の中で運転中に何かをやるにも、車線をはみ出すようなことはなかったが、ここ2~3年、ちょっとした動きで、車線をはみ出しそうになり、ヒヤッとしたケースが何回か出てくるようになった。
最近の車には、軽自動車でも、ついているものもある。
この2点の欠点からアウトランダーPHEVを変えることにしたのだ。
本来なら、もう一台のステップワゴンスパーダを買った時点で、アウトランダーPHEVは軽自動車に変えても良かったのだが、アウトランダーPHEVは、軽自動車よりもランニングコストが安く、変える必要がなかったから、ステップワゴンスパーダとアウトランダーPHEVという少し贅沢な2台の車を持つこととなったのである。
アウトランダーPHEVの後継車は、トヨタライズ4WD1リッターターボ
ということで、車を変えることにしたのだが、ステップワゴンスパーダもあるので、もう一台はコンパクトな車で4WDにしようと思った。
軽自動車でも良いと思い、第一候補として、ダイハツのタフトを考えた。
ダイハツのタフトは、ルーフの前半分がスカイルーフになっていて、気持ちよさそうな軽SUVである。
試乗もしたが、なかなかよかった。
2番手として考えたのが、トヨタのライズか、ダイハツのロッキーである。
現時点では、両社とも新しくハイブリッドがFFのみ発売されたが、検討当時はまだ全て1リッターターボのみだった。
4WDにしよと思っていたので、4WDのライズの試乗車があるところを探していたら、ちょっと離れたトヨタのディーラーにあったのだ。
そこでそのライズ4WD1リッターターボに試乗に行った。
やはり、軽自動車のタフトよりは、走りも室内の広さも良い。
ただし、車両価格は高い。だから、タフトにほぼ傾いていた。
しかし、2つの要素が、タフトからライズへと変更させる気にさせたのだ。
ひとつは、ライズにハイブリッドが発売されると同時に、4WDは、そのまま1リッターターボしかないが、一番上のグレードの4WD1リッターターボは、パーキングブレーキが電子式となり、前車速追従のACCとなったのだ。
そして、2つ目は、支払額である。
購入には残価設定クレジット、通称残クレを使おうと思っていた。
そして、月々の支払いがなるべく少なくなるように、ということを考えていた。
タフトの残クレの場合、3年の残クレで、月々の支払いが15,000円ぐらいと提示されていた。
それに対して、トヨタのライズは、当初、2万円を超える金額だったので、勝負にならない、と思っていた。
しかし、なんだかんだでトヨタの方が下げてきて、残クレ5年で、月々の支払いを14,000円になるように提示してきた。
ちょうど、マイナーチェンジのタイミングで、納車されるのは、マイナーチェンジ後の車両で、3月の決算月の納車になることで、頑張りましたとのこと。
アウトランダーPHEVの下取り額が当初、ダイハツでは79万円、トヨタでは80万円だった。
ネットで調べてみたら、ガリバーなどの実績で、90~100万円となっていたので、やはりディーラーではなく車の買取店で売ろうかと思っていた。
しかし、トヨタのディーラーからアウトランダーPHEVを99万円での下取りとして、さらに値引き額を大きくして、最終的に、月々の支払いを14,000円まで落としてきたのだ。
これは予想外だったので、思わずそこで、決めてしまったのだ。
もしかしたら、ガリバーやビッグモーターなどではもっと高く売れるのかもしれないが、ネットで調べた金額と大差なく、別で売る手間も省ける。
実際にはこの交渉を行ったのは、11月の中旬であった。その時点で3月の下取りがこの金額で保証されるのだったらいいだろうと。
ライズの納期は新型の生産が2月からなので3月になるとのことだったが、それはこちらとしては問題なく、決めてしまったのである。
先日、そのディーラーの担当者から連絡があり、納車予定の車は2月から生産ラインに乗る予定なので、納車は3月の初旬から中旬になるとのこと。
ということで、アウトランダーPHEVとは後1か月ほどの付き合いが残されただけとなったのだ。
いい車だが、2~3年後にまたバッテリーの劣化で心配するなら、まだ値段のつくうちに変えるのも仕方ない。
ライズはコンパクトで必要な機能はほぼすべてついている。
アウトランダーPHEVを手放すのは残念な気持ちもあるが、純ガソリンの1リッターターボのライズへの期待もあるから、ま、いいだろう。
ハイブリッドのステップワゴンスパーダもあるし。そのステップワゴンスパーダの新型は、買い替えたくなるような気持ちを起こさせるような車ではなかったし。
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