
新型コロナ感染症で注目された酸素飽和度SpO2
2020年、誰も予測しなかったような新型コロナ感染症が世界に猛威を振るった。日本でも、いったん収まりかけてきたかと思っていたら、また増えて、第2波、第3波と、2021年になっても早々にまた緊急事態宣言が出されるという事態になっている。最初の緊急事態宣言が出された2020年4月~5月ごろ、注目された通知があった。酸素飽和度SpO2だ。新型コロナに感染した場合の症状の重度の目安となるひとつの数値が、血液中の酸素飽和度=SpO2とのことだった。そこで、この酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターが一時は売り切れになるような状態にもなったようだ。
なぜ酸素飽和度の測定が重要なのか?通常肺などにダメージが生じた場合、血液中の酸素濃度が下がり、呼吸が苦しくなることがあるようだが、新型コロナ感染症によってそのような状態になっても、呼吸が苦しいなどの自覚症状がないことがある、とのこと。これを”Happy hypoxemia(幸福な低酸素血症)”というらしい。自覚症状はなくても、症状は進行、悪化している。その結果、新型コロナ感染症では急激な病状悪化などもあるようだ。そこで、自覚症状がなくても血液中の酸素の状態を知ることによって、それがひとつの新型コロナ感染症の進行度合いの目安になる場合もある、ということらしい。と言う風に個人的には理解しているが、正確かどうか・・・。
上の理解が正しいかどうかはともかく、酸素飽和度SpO2の値が目安になる可能性はあるようだ。ということから、その測定機器であるパルスオキシメーターを購入しようという人が、新型コロナ感染の拡大とともに増えたのであろう。
詳しいことはわからないが、通常のパルスオキシメーターは、指に挟むようにして光を透過して測定を行うようだ。一時は品薄だと言われていたが、2021年2月現在、Amazonでパルスオキシメーターを検索するとけっこういろいろと出てくる。価格もかなり幅があり、千円台~4万円台のものまでいろいろだ。でも多いのは3千円前後ぐらいのものだろうか。
でも、僕はすでに酸素飽和度SpO2を測定できるスマートウォッチを使っているのだ。
スマートウォッチでも酸素飽和度SpO2を測定できるものがある
知っている方も多いと思うが、スマートウォッチにもこの酸素飽和度SpO2を測定できるものがあるのだ。2020年現在では、アップル、フィットビット、ガーミン、サムスンなどの主要メーカーのスマートウォッチにはその機能があるようだ。でも、僕が購入したのは2020年の7月だった。それが、HUAWEI HONOR Band 5というスマートウォッチである。
▼Amazonで販売されている「HUAWEI HONOR Band 5」
HUAWEI(ファーウェイ)、5Gの基地局ではアメリカの先導によって導入を見合わせるように働きかけられ、今の日本でも悪い印象を持つ人もいるかもしれない。僕もそうだったから。
でも、そのスマートウォッチを購入する1か月ほど前にスマホの機種変更をした。それまで3年ほど使っていたXperia XZ Premium SO-04JからHUAWEI P30 Pro HW-02Lへ変えたのである。今までスマホは、国産にこだわってきた。しかし、まだエリアの広がらない5Gではない高機能スマホをドコモオンラインショップで探したら4Gの高機能機種では、これしかなかったのだ。本当はXperiaにしたかったのだが、5Gにするとエリアも狭いうえに、家族でシェアしているギガパックなどの変更も面倒であった。そして、そのタイミングでHUAWEI P30 Pro HW-02Lが半額で売っていたのである。という経過であった。HUAWEI P30 Pro HW-02Lについてはまた忘備録として別のページに記録したいと思う。
と言うわけで使用したHUAWEIのスマホであったが、これがとても使い勝手が良いのだった。そこで、最新のXperiaではないが、3年前に購入したXperiaよりもほぼすべてが良い。今や中国製は、安かろう悪かろうではないのである。むしろ、スマホなどに関しては日本の先を言っている感さえある。という印象もあり、スマートウォッチもファーウェイのものを購入したのだ。
それが、HUAWEI HONOR Band 5ということだ。これもかなりいい。僕が購入した当時は3千円ちょっとくらいだったので、価格も比較的手ごろだった。
このスマートウォッチに酸素飽和度SpO2を測定できる機能がついていたのだ。それが目的ではなく、睡眠の記録を取りたかったのが一番の目的だった。でも、たまに酸素飽和度SpO2を測定してみることがある。だいたい97~99%ぐらいで標準値と言われる95%以上から外れることはない。それに、精度に関しては大きな期待もしていないが。ちなみに90%を下回ってくるとまずいようだ。
一般的なパルスオキシメーターの場合、指に挟んで光の透過によって酸素飽和度を測定しているようだが、このスマートウォッチをはじめ、他の酸素飽和度を測定できるスマートウォッチでは、当科ではなく、光の反射によって測定を行っているらしい。基本的には、一般的なオキシメーターの方が制度はよいと言われているようだが、他の機能、心拍数とか血圧とか、睡眠の記録などはけっこうまともな数字、状態を示している感じがするので、SpO2も目安にはなるのではないか、とは思っている。心拍数や血圧、そして酸素飽和度SpO2の数値はスマートウォッチ本体でも確認できるが、スマホのアプリでもより細かく、睡眠状態も含めて確認できる。
とりあえず、半年以上使っているがトラブルもなく、現在は、特に睡眠記録で活躍してくれている。今通っている医者から睡眠記録を付けるようにそれ専用の用紙を渡されているのだが、その記入にとても役立っている。深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、途中覚醒が記録できて、けっこう実際の実感とあっているので、このスマートウォッチでの記録を参考に記入しているのだ。
当分はこのスマートウォッチを使っていこうと思っている。が、酸素飽和度SpO2を測定する必要がある、ということにはならないことを願う。
ちなみにこのスマートウォッチは軽くて付け心地も悪くないのだが、たまにベルトの端が引っかかることがあり、”AGパワーアップ手首サポーター リストラップ”というものを最近は併用してつけている。この製品の本来の使い方ではないが、これはちょうど穴の部分にスマートウォッチがうまく収まり、今までのように引っかかることもなく、付けた感じもよりよくなった感じである。