
四十九日法要、これが一区切りとなる
1月19日に父が永眠したので、四十九日は、正確には3月8日となる。
しかし、諸般の事情により、3月4日の今日、行った。
四十九日の法要は、後ではNGだが、前ならOKとのことである。
場所は、以前の記録簿にも書いた通り、室内墓となる屋内霊園。
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集まったのは、近い身内のみで10人ほど。
服装もほぼ普段着で、内輪のみでの法要とした。
平日ということもあり、墓参の人もほとんどいなくて、6つある洋式墓の中の南向きの真ん中のところでの納骨となった。
葬儀の時に来てくれた若いお坊さんがまた来てくれて、お経を読み、四十九日についてのお話をしていただいた。
綺麗な室内墓で、お墓の前にみんなが椅子で座っての法要であった。
今回使ったお墓が、うちのお墓になるわけではなく、次に来るときは、別の場所のお墓になるかもしれない。
でも、いろいろな意味で、この室内墓にしてよかったと今は思っている。父がどう思っているかはわからないが。
四十九日は、最後の審判の日
法要の最後に、お坊さんが四十九日についてのお話をして下さった。
僕もこの歳になっても知らなかったが、四十九日というのは、亡くなった方が輪廻転生で、どこへ行くかの審判が最終的に決められる日、だそうだ。
初七日、というのはよく耳にするが、実は、亡くなってから7日毎に、輪廻転生のための裁判が行われる、とのこと。
したがって、初七日が最初の裁判、次の二七日が2回目、その後三七日、四七日、五七日、六七日、と裁判が行われ、最後が七七日、つまり四十九日の最終審判が下される日、とのことなのだ。
さらにその七回目でも決まらない場合は、百か日、一周忌、そして三周忌まで、計10回の裁判が行われることになる場合もあるようだ。
そして、その裁判ごとに裁判官となる王がいる。
それを十王と言う。
担当となるのは次の通りだ。
- 初七日:秦広王(しんこうおう) 不動明王:生前の折衝についての審議
- 二七日:初江王(しょこうおう) 釈迦如来:生前の盗みについての審議
- 三七日:宋帝王(そうていおう) 文殊菩薩:生前の不貞についての審議
- 四七日:五官王(ごかんおう) 普賢菩薩:生前に嘘をついたかの審議
- 五七日:閻魔王(えんまおう) 地蔵菩薩:六道のどこに行くかの決定
- 六七日:変成王(へんじょうおう)弥勒菩薩:生まれ変わる条件の決定
- 七七日:泰山王(たいざんおう) 薬師如来 【四十九日】:生まれ変わるときの性別、寿命の決定
- 百か日:平等王(びょうどうおう)観音菩薩
- 一周忌:都市王(としおう) 勢至菩薩
- 三周忌:五道転輪王(ごどうてんりんおう)阿弥陀如来
したがって、本来は、亡くなった後、1週間ごとに法要を行うのが正式なのだそうだ。
法要を行うことによって、つにが少しでも軽くなり、法要を行う人にとっては、それが善となるとのことだ。
それぞれの裁判には、個別に目的があり、実質的に行き先が決まるのは、五七日である。
そして、それを決めるのが、かの有名な閻魔大王なのだ。
なお、行き先の六道とは、次の通りである。
- 天道
- 人間道
- 修羅道
- 畜生道
- 餓鬼道
- 地獄道
最初の3つは三善趣(三善道)、下の3つは三悪趣(三悪道)ということだ。
見ての通り、下へ行くほど、悪い道となる。
我々がいるのは、人間道、天道とは天国であろうか。
この六道を繰り返すのが、輪廻転生ということだ。
これを細かく書いていると、キリがないので、このくらいにしておこう。
ということで、四十九日は、最終的な判決が下される日なので、とても重要だから、あえて、四十九日、つまり七七日だけは、最後の審判となるので、なるべく多くの人が集まり、少しでもいい判決となるようにみんなで祈る、ということになる。
でも、すでに行き先は、5週目に閻魔大王によってきめられている。その決められた道の中での待遇が四十九日に最終的に決まるということなのだ。
だから、本来は四十九日を内輪で簡単にやるものではなく、なるべくたくさんの親族知人に来てもらう方が良いのかもしれない。
いずれにせよ、四十九日は、亡くなった人にとっても、残された遺族にとっても、一つの区切りの日になるのは確かだろう。
四十九日法要の後は、みんなで精進料理の会食
この室内墓施設は、同じ建物の中に、法要後の会食が出来る部屋もある。
新型コロナのオミクロン株で、また蔓延防止法が適用されている中、なかなか10人とは言え、会食は難しい。
でも、この施設の中でなら、特に問題ないとのこと。
そこで、事前に精進料理のコースを予約しておいた。
一部屋でちょうど10人ほどが会食できる大きさの部屋で、静かに、落ち着いて会食することが出来た。
料理自体も、期待はしていなかったが、思ったよりも良かった。
このように、施設内で、納骨から法要、そして、会食まで楽にできるという点でも、この室内墓施設にしてよかったと改めて思う。
「ここがうちのお墓だ」と言えるようなお墓ではないが、そんなデメリットを差し引いても、このような室内墓にするメリットは大きいと思う。
先祖代々のお墓、ということにこだわらないのであれば、こういう選択肢も十分ありだな、と思う。
ここなら、ちょっとした時に、手ぶらで気軽にお参りに来ることもできる。
一つのお墓をいろいろな人が使うような形なので、お花を添えることは出来ない。
また、お線香をあげることも出来ない。
出来るんはお焼香だけである。
でも、お参りは気持ちだと思う。
ということで、僕の代からはここがうちのお墓となることになるのである。
とりあえず、四十九日法要が無事に済んで、納骨も出来て、気持ち的には一区切りついた感じである。
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