
糖質制限で男性ホルモンが減少
糖質制限ダイエットの減量効果は、糖質制限支持派、反対派どちらもその減量効果は認められている。
しかし、過度の糖質制限は男性ホルモンを減らす、という記事を発見してしまった。
その記事は、NIKKEI STYLEのサイトに掲載されていた、「糖質制限と過剰摂取 男性ホルモン減らすのはどっち?」という記事だ。
男性ホルモンにはいくつも種類があるようだが、ここでは主に代表的な男性ホルモンであるテストステロンについて、書いている。
上に紹介した記事の中で、次のようなに説明されている。
食事において男性ホルモン(テストステロン)と大きく関わってくるのが、炭水化物の制限です。
「炭水化物に含まれる糖質を過剰に摂取すると、体脂肪が増えて、肥満の原因になることはよく知られています。しかし糖質の摂取が少ないと男性ホルモンを減らしてしまい、運動しても効果が減ってしまうことが分かっています」と順天堂大学大学院泌尿器外科学教授の堀江重郎さんは話します。
男性ホルモンの低下は、性機能の不全だけでなく、さまざまな疾患に影響することが分かっています。堀江さんは、「テストステロンが減少すると、血液中のHDL(善玉)コレステロールが下がり、LDL(悪玉)コレステロールが上昇して動脈硬化が進み、血管系疾患を引き起こします」と話します。ほかにも、抑うつ症状や認知機能の低下、骨粗しょう症に内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化による糖尿病やメタボリック症候群のリスクファクターになるそうです。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO36541190W8A011C1000000?page=2
当然ながら炭水化物の取り過ぎは肥満の原因になる。それを控えるのが糖質制限ダイエットだが、その糖質の摂取量が過度に少なくなってしまうと、男性ホルモンも減ってしまうということだ。
そして、その男性ホルモンが減少してしまうと、性機能だけでなく、いろいろな疾患へ悪影響があり、メタボの要因にもなってしまう、ということなのだ。
つまり、過度の糖質制限は男性ホルモンを減らしてしまう要因になってしまうのだ。
■スポンサーリンク男性ホルモンが減るとメタボになるだけでなく、早死にする?
では、男性ホルモンが減ってしまうとどのようなリスクがあるのか、前述の記事でもいろいろな疾患に悪影響があると書いてあったが、もう少し調べてみた。
すると、なんと次のような記事が目に留まってしまった。
これは日経ビジネスonlineのサイトに掲載されていた。
この記事によると、男性ホルモンの量とメタボの要因との間にはあきらかに相関関係があるという。
順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科の辻村晃先任准教授が、30~63歳の日本人男性1154人を調査した結果、「肥満」「高血糖」「高血圧」「脂質異常」というメタボの因子が増えるほど、きれいにテストステロン値が低くなっていくことが分かった。さらに、テストステロン値が低くなるほどメタボの発症リスクが上がることも確認されている(Urology.2013 Oct;82(4):814-9)。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/111000048/111600001/?P=2&mds
つまり、次のような関係が成立することになる。
過度な糖質制限→男性ホルモンの減少→メタボになる
さらにこの記事には、もっと恐ろしいことが書かれている。
一方、「テストステロン値が低い人は早死にする」という衝撃的な研究もある。40歳以上の男性858人を追跡調査した結果、テストステロン値が低いほど生存率が低くなっていた。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/111000048/111600001/?P=3
つまり、上の関係は次のように変形できるということだ。
過度な糖質制限→男性ホルモンの現象→早死にする
要するに、糖質の取り過ぎはいけないが、糖質の取らなさ過ぎも危険だということである。
糖質制限をするにしても、適度な制限にするべきなのだろう。
過度な糖質制限をすれば、確かに短期間で減量することはできる。
しかし、その結果、体重は減ってもメタボになりやすい体になり、さらに早死にするような体になってしまえば、まさに本末転倒である。
■スポンサーリンクどうすれば男性ホルモンの減少を防げるか?
男性ホルモンは男性のみならず、女性にとっても必要なホルモンである。しかし、やはり男性にとって男性ホルモンが減ってしまうというのは、実質的な影響だけでなく、なんとなく精神的に嫌な感じがする、というのは僕だけではないだろう。
男性の場合、代表的な男性ホルモンであるテストステロンは、20代以降は減少していくらしい。
ちなみに、女性は逆に閉経後にテストステロンは増えていくようだ。その結果、高齢になると女性の方が強くなる、ということである。
それはともかく、男性にとってテストステロンつまり男性ホルモンの減少はいろいろな意味でデメリットばかりであるようだ。
では、なんとかその男性ホルモンの減少を防ぐにはどうすればいいのだろうか?
その答えは、ごく当たり前のことであった。
つまり、しっかりと寝て、しっかりと食べて、しっかりと運動することなのだ。
これについては、DIAMOND男の健康のサイトに掲載されていた、「「男性力」は薬指に表れる、男性ホルモンと長寿との知られざる関係」という記事を参考にさせてもらった。
ちなみに、この記事のタイトルにもあり、先に紹介した日経サイトの記事にも出ていたが、薬指が人差し指よりも長ければ長いほど、男性ホルモンの分泌が多いそうだ。見てみると、僕も薬指の方が人差し指よりも明らかに長いので少し安心。
高齢になると女性の方が強くなると前述したが、それもこの記事に書いてあったのである。
では、どうすれば男性ホルモン(テストステロン)を増やすことが出来るようになるのか、この記事から引用させてもらいます。
必要なのは睡眠・食事・運動
テストステロンの分泌を増やすにはどうすればよいでしょうか。
まずは、良質の睡眠をとりましょう。テストステロンと、体内環境を保つ役割を持つ「自律神経」には深い関係があります。自律神経には緊張や興奮などをつかさどる「交感神経」と休息やリラックスなどをつかさどる「副交感神経」がありますが、このうち副交感神経が優位になるとテストステロンの分泌量が増えます。良質な睡眠がテストステロンの産生を促すのです。
食事も大切です。タマネギやニンニクなどに含まれる硫化アリル・システインという成分はテストステロンの産生を増進します。調理の際には細胞を壊さないよう、皮をむかずそのまま電子レンジで加熱し、スライスして食べましょう。牡蠣(かき)もテストステロン産生に必要な亜鉛を含んでいます。肉類、卵、乳製品などのたんぱく質もしっかり摂取しましょう。最後に重要なのは運動です。脳や筋肉に働きかけ、テストステロンの産生を増強させる効果があります。
https://diamond.jp/articles/-/157031?page=4
つまり、一般的に言われる健康的な生活を送ればいいのである。
適度かつ十分な睡眠、適切で適度な量の食事、そして程度な運動を継続的に行うこと、である。
最初からこういった生活をしていれば、ダイエットとは縁のない体になれるのであろう。
でもなってしまったからと言って、やはり過度なダイエット、特に糖質制限による糖質の不足は、体に悪影響があるということを頭に入れて、ダイエットに取り組もう。
と、すでにある程度のダイエットに成功しているから、こんなことも言えるのかな。
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