
睡眠時間による肥満への影響
睡眠について調べていたら、睡眠ダイエットなるものを発見した。寝ているだけでダイエットになるのか。それは楽でいいかもしれない。
それを実証するデータもあるようだ。
アメリカのコロンビア大学、ほとんどの日本人も名前は聞いたことがあるだろう。ニューヨークのあり、多種多様、多岐にわたって多くの著名人を輩出している超名門大学である。
なんとノーベル賞受賞者は100人を超え、あのアメリカ前大統領のバラク・オバマ氏もコロンビア大学の出身である。
その超有名大学であるコロンビア大学が1万7千人もの対象者に睡眠時間と肥満との関係を研究結果があるようだ。
睡眠時間7時間が最も肥満になりにくい
平均睡眠時間が7時間を基準にした場合、6時間の睡眠時間の場合で23%、5時間の睡眠時間で50%、そして4時間以下の睡眠時間の場合、なんと73%も肥満になる確率が高くなってしまうのである。(日経ウーマンオンラインさんの記事を参考にさせてもらいました。)
ただし、睡眠時間が多ければ多いほど、肥満になりにくい、ということでもないようだ。
9時間を超えると、逆に肥満になりやすくなるようなので、睡眠時間が7~8時間ぐらいがもっとも肥満になりにくい、ということである。
ということは、肥満に関係なく一般的に推奨されている7~8時間の睡眠時間を守っていれば良い、ということになる。
つまり普通に生活してれば、肥満になりにくく、睡眠時間が短い人、逆に長く寝過ぎの人は、肥満になりやすい、ということである。
なぜ睡眠時間が肥満に影響があるのか?
睡眠時間が肥満に影響を与える理由は、いくつかのホルモンにあるらしい。どんなホルモンが、睡眠に対してどんな影響を与えるのか、ザーッと簡単にまとめてみた。
- レプチン:脂肪量が増えると脳に対してシグナルを送り、食欲と代謝を調整させることによって肥満を抑制する。
- グレリン:成長ホルモンの分泌を促進すると同時に、食欲を増進させる。
- コルチゾール:ストレス過多になると分泌されるホルモンで、血糖値を上昇させる。
- セロトニン:睡眠ホルモンであるメラトニンの減量となるホルモン。日光を浴びると作られ16~17時間後にメラトニンへと変化する。
1と2の「レプチン」と「グレリン」に関しては、これまた著名なアメリカの大学でのデータがある。
- スタンフォード大学では睡眠時間が5時間の人に比べて、睡眠時間が8時間の人は、「レプチン」が15.5%減少、「グレリン」15%増加
- シカゴ大学では、睡眠時間が4時間の人に比べて、睡眠時間が10時間の人は、「グレリン」が約30%近く増加。
要するに、睡眠時間が短くなると、体はエネルギーをより作るために食欲を増進させ、消費するエネルギーを減らすために代謝を減らす、ということであるようだ。
3の「コルチゾール」は血糖値を上げる、ということはまさに低糖質ダイエットの逆を行くことになる。
そして、「セロトニン」は睡眠時間7~8時間のペースに合わせて睡眠ホルモンであるメラトニンに変わるように出来ている、ということである。
このように睡眠時間と肥満との関係は科学的に実証されたデータだと言えるようだ。
睡眠をダイエットと考えるのはどうなのか?
ただ、このデータから睡眠をダイエットとして考えるのはどうなんだろうかと思う。
確かに、寝不足や寝すぎが太りやすい要素となることはわかる。でも、それはダイエットでの控える点であって、睡眠時間を7~8時間にすることがダイエットであると言ってしまうと少し違和感を感じるのだが・・・。
強いて言えば、普段の睡眠時間が7~8時間だはない、短時間睡眠の人は長時間睡眠の人が行えば、確かに睡眠時間を7~8時間にすることがダイエットになるのかもしれないが。
睡眠ダイエットでは、質の良い睡眠を推奨しているがこれは、ダイエットに限ったことではなく、普通の生活の中でのアドバイスである。
したがって、あえて7~8時間質の良い睡眠を取ることをあえてダイエットという必要はないのではないだろうか。
単純に、ダイエットをしている人に対して、寝不足や寝過ぎは太りやすくなるから気を付けてね、ということでいいような。
僕の場合は、睡眠時間は無視
確かに睡眠時間7時間がダイエットに対して良い効果があることはわかった。
でも、実は今、ダイエットを復活させたのと同時に短時間睡眠にもトライし始めたところなのだ。
これについては、50代エトセトラというブログで書いているが、要するにやりたいことがたくさんあるので、睡眠時間を削ってそれに充てようという目論見である。
目標は、睡眠時間を1日2~3回に分けて、トータルの睡眠時間を3~5時間程度にする、というものである。
ということは、これはダイエットに対しては悪影響があるということになる。
でも、ダイエットは週休3日ダイエットをベースに、1日1食、そしてスロージョギングで効果が出始めている。
つまりこれらは睡眠ダイエットの悪影響を上回る効果があるということである。
この方法でダイエットはダイエットで続ける、短時間睡眠へのトライは並行して続けるということにしたいと思う。
従って、睡眠時間のダイエットへの影響は今は無視していきたいと思う。