
甘酒は飲む点滴と言っても、それは米麹の甘酒だった。
ここのところ、毎日甘酒を飲んでいる。もう1か月以上は飲んでいる。最初は、米麹の甘酒を飲んでいたが、今は酒粕の甘酒を飲んでいる。今飲んでいる甘酒の方が格段に安かったから。
甘酒を飲もうと思ったきっかけは、何かのテレビで、甘酒は飲む点滴だと言われていたからである。
甘酒はダイエットにも効果があるようなことも、見たか聞いたかしたような気もするし。
単にそれを聞いただけで、ろくに調べもしないで、毎日甘酒を飲んでいた。もともと甘酒は好きである。が飲むのは初詣に行った時に屋台で飲むぐらいであったが、よく考えると、甘酒はおいしいので、普段から飲みたいと思っても全く不思議ではない。
が、しかしである。最近になって、甘酒について調べてみると、米麹から作った甘酒と、酒粕から作った甘酒では、けっこう違いがあることがわかった。
そして、飲む点滴と言われているのは、米麹から作った甘酒ということも。現在、安かった酒粕の甘酒を飲んでいる身としては、残念、という気持ちも一瞬起きたのだが・・・。
では、甘酒のダイエット効果についてはどうなんだろう、ということで、さらに調べていくと・・・。
米麹の甘酒だけでなく、酒粕の甘酒にもいいことがたくさんあるということがわかったのである。
■スポンサーリンク米麹の甘酒と酒粕の甘酒の違い
まず米麹の甘酒も、酒粕の甘酒も、日本酒が作られる過程で作られる、というか、作ることが出来る、ということがわかった。
ではまず日本酒の製造工程について調べてみると、次のような流れになっている。なお、ここの部分は月桂冠さんのサイトを参考にさせてもらいました。
日本酒造りの製造工程
- 精米
- 洗米・浸漬
- 蒸米
- 麹づくり
- 酒母づくり
- モロミ発酵
- 酒しぼり
- 火入れ
- 貯蔵・熟成
このような日本酒造りの製造工程の中で、「麹づくり」の工程で米麹が作られ、「酒しぼり」の工程で液体である酒と、固定である酒粕に分離されるのである。
このように、米麹と酒粕では、日本酒製造工程で作られるところが違う。それによって、それぞれの違いが出てくることになる。
では、何が違うのか?細かく見れば、いろいろと違いはあるだろうが、健康、ダイエット、という観点からのポイントは次のような違いではないだろうか。
米麹の甘酒の特徴
- アルコールは入っていない。
- 原料自体に甘みがある。(砂糖などは加えられていない)
- 発酵による酵素が豊富に入っている。
- ペプチドが豊富に含まれている。
酒粕の甘酒の特徴
- アルコールが入っている。
- 原料に甘みがないので通常は砂糖を加えて甘みを出している。
- ビタミンB群をたっぷり含んでいる
- レジスタントプロテインを含んでいる。
アルコールの有無はある意味では大きな要素だが、ダイエットという観点からは、それ以下の項目が影響あるようだ。
これらの違いが、特にダイエットということに関しては、いろいろな意見があるようである。それらを見ていると、実際のところはどうなんだろう、どの主張を信じればいいのだろう、ということになるのではないだろうか。
甘酒とダイエットには諸説ある
まず、甘酒自体には飲む点滴と言われる米麹の甘酒はもちろん、、酒粕の甘酒も、健康効果があるというのは、ほぼどこのサイトでも認められているようだ。共通しているのは次のような点である。
- 血行や代謝を良くする。(美肌効果)
- 腸内環境を整える。便秘の予防・解消)
しかしながら、甘酒がダイエットに効果があるのか、という点については、諸説が入り乱れているようだ。大まかには次のような感じである。
- 米麹、酒粕にかかわらずダイエットには効果がない、むしろ甘酒を飲むと太る。
- 米麹はダイエット効果が期待できるが、酒粕の甘酒は砂糖が入っているので、ダイエット効果は期待できない。
- 酒粕の甘酒は、植物繊維が米麹の甘酒より豊富で、さらにレジスタントプロテインが含まれ散るのでダイエット効果が期待できる。
甘酒を飲むと太る、という主張
そもそも甘酒は、米麴の甘酒はブドウ糖を飲んでいるようなもの、酒粕の甘酒には砂糖が入っているので、ダイエットにはならない。というより、少し飲み過ぎれば太る要因になってしまう。というもの。
米麴の甘酒OK、酒粕の甘酒NG、という主張
まず、酒粕は砂糖が入っているという点でダイエットにはNG。でも米麴には砂糖は全く使用されず、天然の甘さであり、また発酵による酵素が豊富に入っていることから腸内環境を整え、便通も良くなりダイエット効果がある。というもの。
酒粕の甘酒はダイエット効果ありという主張
酒粕の甘酒には米麴の甘酒に比べて植物繊維が豊富である。さらに、ビタミンB群が豊富なので体の代謝機能も高めてくれる。さらに、レジスタントプロテインが含まれていることによって、腸内の脂質やコレステロールを排出する効果が期待できる。すなわち、酒粕の甘酒はダイエットに効果的な要素がたくさんある。というもの。
■スポンサーリンク結局甘酒はダイエットに効果があるのか、ないのか?
というように米麴、酒粕にかかわらず甘酒が健康面に良い効果が期待できることについては、ほとんどの人が賛成しているのだが、ダイエット効果に関しては、様々である。
ただ、甘酒がダイエットに効果があると主張している場合も、米麴でも、酒粕でも、その飲む量は1日200ml以下、と必ず書いている。つまり、それ以上飲むとダイエット効果はない、むしろ太る要因になってしまう、というものである。
つまり、飲み過ぎれば米麴の甘酒であり、酒粕の甘酒であれ、ダイエット効果は期待できない、むしろ太ることになってしまうだろう、というのは、共通した主張なのである。
米麴の甘酒には砂糖が入っていないとはいえ、飲む天敵と言われるゆえんのひとつは、豊富なブドウ糖が含まれていることにもあるようだ。つまり、ブドウ糖を飲んでいるようなものとも言える。これは、砂糖が入っていなくても、飲めば急激に血糖値が上がる可能性があるということを意味しているのではないだろうか。GI値を調べてみたが、ネットの情報ではわからなかった。ただ、米麴の甘酒は酒粕の甘酒よりもGI値は高い、というような情報はあり、これはダイエットに関してはかなり不利な情報だと思う。
個人的には、むしろ、砂糖が入っていても、植物繊維、ビタミンB群、そしてレジスタントプロテインというダイエット効果が期待できる成分が豊富な酒粕の方が、ダイエットには部いているようにも思われる。
が、米麴の甘酒自体は飲む価値のあるものだと思う。
米麴の甘酒にしろ、酒粕の甘酒にしろ、他の食べ物とのバランス、また飲むタイミング、そして飲む量によって、ダイエットにプラスに働くか、マイナスに働くかが決まってくるのではないだろうか。
というのが、今のところの僕の結論である。
今のところ、米麴の甘酒も、酒粕の甘酒も、飲み始めてから体重に影響があるということはないと思われる。
僕の場合は、1日1食が基本だし、飲む量はだいたい1日1回、200mlぐらいだからそれほど影響はないのかもしれない。
今後しばらくは、毎日少しずつ飲みたいと思う。健康面での効果はほとんどの人が認めることだし、何と言ってもおいしいから。
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