朝食重視はわかっているけど・・・

朝昼晩で朝食が最も大事

いつものようにヤフーニュースを見ていたら、「痩せたいなら、朝ごはんをたっぷり食べよう!」なるニュースが目に入った。

だいたい想像は付いていたが、やはりその通り、朝昼晩の食事の中で、朝食が最も大切である、という内容である。

ロマリンダ大学というアメリカの大学が、30歳以上の被験者50,000人の食習慣を約7年間にわたって調査した結果、次のことがBMI/体格指数(※1)の減少に深く関わっていることがわかったということだ。

  1. 朝食を必ず食べることと
  2. 朝食を1日のメインの食事にすること

よく言われる通り、朝食を食べるべし、ということを裏付けるデータである。

確かに、理論的に考えても、活動の起点となる朝に、食事を取って体にエネルギーを注入するのが理想的だというのはわかる。

おそらく、誰もがそう思っているのではないだろうか。

1日1食でも、できればその1食は朝食にした方がいい、というのを思い出した。

以前テレビで、1日1食を実践しているタレントさんが、食事は夕食しか取らない、と言っていたのに対して一緒に出ていた医師が、1食にするなら朝食にする方がいい、とおっしゃっていたのだ。

そう言われたタレントさんンは、頷きながらも、少し戸惑った顔をしていたように思う。

僕も現在1日1食を週に4日は行っているが、本来は朝食1食がいいとは思うが実行しているのは晩飯の1食である。

朝食にするのが一番いいのはわかっているけど、それを実行するのはとても難しい。

ところで、最初のところで紹介した記事で出ていた「ロマリンダ大学」、初めて聞いた名前の大学だ。名前でどうこういうつもりはないが。

1日1食を朝食に出来ない理由は?

朝昼晩の3食の中で朝食が最も大切、1日1食にするなら朝食にするべき、わかっているけど実行できる人は少ないのではないだろうか。

その最も大きな理由は、

朝は時間がない

ということではないだろうか。

仕事をしている人は、朝の起きてから出勤のために家を出るまでの時間が、ほとんど必要最小限であることが多いのではないだろうか。

朝は、なるべくぎりぎりまで寝ていたいからね。

そうなると、朝食を必ず食べる人でも、朝食はできるだ簡単に済ませたい、という人が多いと思う。

これはサラリーマンでなくても、学生や主婦の方も同じだと思う。

したがって、朝昼晩の食事の中で、朝食にもっとも力を入れられる、豪華な食事にする、ということが出来る人は少ないと思う。

もちろん、朝食に一番力を入れている人も世の中に入ると思うが、ごく一部の人ではないだろうか。

頑張れば誰でもできるかもしれないが、そこを頑張れる人はそう多くはないだろう。

朝食を一般的な夕食、いわゆるディナー的に作るためには前日に食材を用意して、朝起きてから時間をかけて作る必要がある。

そして夕食並みに時間をかけてそれを食べるとなると、家を出る前に食事だけで2時間ぐらいの時間を作らなければならない。

ただでさえ、朝は歯磨き、トイレ、着替えなどやらなければならないことがたくさんあるなかで、食事にはなかなかそんな時間はかけられないだろう。

朝食が大切なのは、わかっていても朝食にもっとも時間が書けられる人、1日1食の食事を朝食にすることが出来る人は、現実的にはそういないだろう。

ということで、僕もあえて朝食に力を入れることにトライしようとは思わないのである。

1日の楽しみは夕食にあり

ということで、1日1食の食事は晩飯、1食ではない日でも重視するのは晩飯である。

僕にとって、食事は食べることだけが重要なわけではなく、作ることも重要な時間である。

もう15年以上、家族の晩飯は僕が作っている。

かみさんが料理ができない、下手なわけではない。料理はかみさんが作った方がおいしいし、いろいろな物を作れる。

でも僕にやらせてもらっている。

理由は、単純に料理をするのが好きだからである。1日の中で最も楽しい時間にひとつが料理をしている時なのだ。

まず、自分が食べたいものを作れる。

どうやったら、おいしい料理が作れるか考えるのも楽しい。

安い食材でいかにおいしく作るか、それを考えるのも楽しい。

実際にフライパンで料理を作っている時も楽しい。

料理というのはモノづくりと同じなのである。

コストをかけずにいい物を作る。

しかも、毎日仕事から帰ってからのことなので時間もそうそうかけられない。

短時間で効率よく安い食材を使って、おいしい猟師を作るにはどうしたらいいのか。

これは、工場で稼働率を良くして、コストを削減しながら、いかに良い品質の製品を作るのか、ということと同じなのである。

もともと機械屋であり、工場の生産技術を長くやってきたので、それが料理を楽しくさせているのかもしれない。

もちろん、自分で作った料理を食べるのも楽しい。

料理は作ることも、食べることも1日の中でもっとも楽しい時間なのである。

それだけではない。

夕食の時間は1日の中で最も家族が揃えやすい時間である。

ろくに話をしなくも、顔を見れば安心できる。

また、テレビをゆっくりと見られる唯一の時間帯でもある。

いろいろな意味で晩飯の時間帯は、1日の中で重要なのである。

それは、たとえ自分で料理を作らなくても、多くの人がそう思っているのではないだろうか。